初代ダックス50をカスタムで遊ぶ! アップハンドルとスポークホイールでアメリカンスタイルに【HCS】

2022年12月4日(日)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された日本最大級のカスタムカー&カスタムバイクイベント「ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー(HCS)」。第30回を迎える今年のイベントにも、ビルダーたちが手掛けたハイレベルの作品が集結。ここではスポークホイールや大アップハンドルで初代ダックス50を大胆なアメリカンスタイルにアレンジした、プロが手掛けた1台をご紹介しよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
イベント主催:ムーンアイズ https://www.mooneyes.co.jp/

ホンダ ダックス50改(1969年モデル) 製作:伊藤自動車板金(株)

ロングスイングアームやショート型フロントフォークを導入し、ロー&ロングフォルムを獲得。
各部にメッキパーツや磨き加工済みパーツを盛り込み、カスタム度や高級感をアップ。
ノーマルのトップブリッジやフロント部の取り外し用ハンドルはメッキ処理。ハンドル本体はアップ型に変更。

モンキーやゴリラに次ぐ絶版4ストMINIの人気モデル、ダックス。モンキーに続くレジャーモデルとして1969年(昭和44年)に登場したこのモデルは、1970年代、10代の高校生を中心に人気を獲得。生産終了となって久しい現代でも、カスタムベースとして支持されている。

写真は初代の1969年モデルをベースに、卓越したセンスと、プロならではのテクニックで仕上げたダックス50カスタム。アートの領域ともいえる、美しい仕上がりのフレーム(ボディ)・フロントフォークのアウター部・スイングアームは、ゴールドとブラウンを基調にしたオリジナルペイント。

絶妙なバランスの薄型ショートシート、豪快にカチ上げたアップハンドル、コンパクトな小径ベーツライト、シンプルなデザインながら存在感を放つアップ型メッキマフラー、アメリカンカスタムならではのジョッキー型シフトレバーなどを組み合わせ、大胆なチョッパースタイルを形成。

スイングアームは延長加工等を施し、マシン全体をバランスよくロングホイールベース化。フロントフォークはフォークブーツ付きのノーマルをベースに、アウターチューブとインナースプリングのカット加工等で大幅にローダウン。

前後ブレーキはドラム式のままだが、前後ホイールは合わせ型からメッキ処理済みのスポーク型に変更し、カスタム度と高級感を大幅にアップ。

タイヤはロードタイプではなく、ブロックパターンを選択。ハンドル用グリップを流用したゴールドカラーのステップ、ゴールドカラーのチューブで奇麗にまとめたヘッドライト周りの配線処理など、ビルダーのアイデアとセンスが光る、本職=エキスパートならではのカスタム術が随所に盛り込まれている。

フロントフォークのローダウン、メッキのスポークホイール、ブロックパターンタイヤでカスタマイズ。
ステップはアメリカンらしく、前方にポジション変更。エンジン各部は磨き加工済み。
テール部の形状を変更し、薄型のカスタムシートを組み合わせ。

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