ホンダ ダックス50改(1969年モデル) 製作:伊藤自動車板金(株)
モンキーやゴリラに次ぐ絶版4ストMINIの人気モデル、ダックス。モンキーに続くレジャーモデルとして1969年(昭和44年)に登場したこのモデルは、1970年代、10代の高校生を中心に人気を獲得。生産終了となって久しい現代でも、カスタムベースとして支持されている。
写真は初代の1969年モデルをベースに、卓越したセンスと、プロならではのテクニックで仕上げたダックス50カスタム。アートの領域ともいえる、美しい仕上がりのフレーム(ボディ)・フロントフォークのアウター部・スイングアームは、ゴールドとブラウンを基調にしたオリジナルペイント。
絶妙なバランスの薄型ショートシート、豪快にカチ上げたアップハンドル、コンパクトな小径ベーツライト、シンプルなデザインながら存在感を放つアップ型メッキマフラー、アメリカンカスタムならではのジョッキー型シフトレバーなどを組み合わせ、大胆なチョッパースタイルを形成。
スイングアームは延長加工等を施し、マシン全体をバランスよくロングホイールベース化。フロントフォークはフォークブーツ付きのノーマルをベースに、アウターチューブとインナースプリングのカット加工等で大幅にローダウン。
前後ブレーキはドラム式のままだが、前後ホイールは合わせ型からメッキ処理済みのスポーク型に変更し、カスタム度と高級感を大幅にアップ。
タイヤはロードタイプではなく、ブロックパターンを選択。ハンドル用グリップを流用したゴールドカラーのステップ、ゴールドカラーのチューブで奇麗にまとめたヘッドライト周りの配線処理など、ビルダーのアイデアとセンスが光る、本職=エキスパートならではのカスタム術が随所に盛り込まれている。