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決戦の地は静岡
宿を出ると清水港は目の前だ。ちょっと寄り道していこう。スカッと晴れる予報だったが、まだちょっと雲が多くて残念だ。
いちご海岸で犬猿のめぐり逢い
旧東海道は、清水港から静岡市街中心部を西へ貫いているが、タカハシは南まわりの国道150号経由を選ぶことに。海岸線に出たところで道端のバイクに目をとめ、オーナーらしき人物に声をかけた。
こんなところでこんなおあつらえ向きの出逢いがあるとは驚きだ。しかし、同じ出逢うならモンキー125のガス欠チャレンジの時に出てきてくれたら、さらに超ウルトラ最高に好都合だったんだが、それだけはちょっと残念だ。(←知らんがな)
名車モンキーとオーナーに別れを告げ、タカハシはさらに西へ。静岡大橋で安倍川を渡り、市街西端にあたる丸子(まりこ)宿をめざす。
途中でうっかり道を間違え、反対側に数キロ走ってからミスコースに気づいた。本ルートに戻ろうと丸子川を渡る化粧橋にかかったところで、不意にスロットルレスポンスが鈍る。何度かスロットルをあおったがエンジンは無反応。うぉ~んと小さなうめきを残し、ストンときれいにガス欠停止した。
3日間にわたるガス欠チャレンジは、丸子川のほとりで無事終わった。日本橋からの距離は221.7km、満タン3.8ℓのガソリンを使い果たし、全行程の燃費は約58.3km/ℓとなった。カタログのWMTCモード燃費は65.7km/ℓだから、重い荷物を積んで坂道をガンガン加減速する東海道の旅ならば、驚異の好成績だといえる。
丸子宿=とろろ汁の丁子屋
丸子なら丁子屋、当然だ。ガス欠地点では、そこの名物を食っていいという連載ルールがあるのに丁子屋に行かないなどあり得ない。それほどの超有名店なのだ。
静岡育ちのタカハシは、小学生の頃、親に連れられてたびたび丁子屋を訪れた。が、とろろ汁の味はわからなかった。初めてうまいと思ったのはやっと大人になったばかりの20代、やはりこの店で食べたときだった。大人のライダーを自負している人には、ぜひこの東海道名物を味わってみてほしい。
丁子屋 【web】 静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10/電話:054-258-1066/営業:月〜金11:00〜14:00 土日祝11:00〜15:00 16:30〜19:00/木曜定休(毎月末水曜、木曜のみ連休)
DAX125 vsモンキー125 買うならどっち?
さて最後に、ガス欠旅の間、会う人ごとに何度も訊かれたこの質問「DAX125とモンキー125、買うならどっち?」にタカハシ的見地から答えておこう。いずれ劣らぬ大人気のホンダ125リバイバルマシンだから、迷う気持ちもわからなくはない。
まず最初に、両車は乗れる免許が違う。AT限定小型二輪免許しか持ってないならDAX125の一択。マニュアルOKの二輪免許ならモンキー125にも乗れる。
仮にクルマの免許しか持ってなくても、週末2日間でパッと免許を取り、ソッコーでバイクに乗るというワガママな計画も、ダックスなら実現できる(可能性がある)のだ。
「オレは若けぇ頃からバリバリの走り屋なんだよ! でも大型はもう腰とかキツくてよ……」みたいな、昔は硬派だったくせに今はすっかり弱体化した中高年ライダーなら、小さいくせに激烈に走る5速リターンミッションのモンキー125がおすすめだ。
いっぽう「ボクは彼女とタンデムで遊びにいくんだ。 走りも楽しめればいいけどね……」みたいな、軽くムカつくオシャレ系ライダーならDAX125が吉。
でもまあ結局そこらは好み次第でエエんやけどね♪