2018年に原付2種モデルとして発売されたホンダ・モンキー125。進化を繰り返し2021年にはモデルチェンジを受けフロントブレーキにABSを標準装備したほか、ミッションが従来の4速から5速へ変更された。すでに新しいモンキーの世界は確立されカスタムパーツも出揃った感がある。ただ、古い50cc時代の旧モンキーでカスタムを楽しんできた人たちにとっては、フレームから刷新してしまうことができないことを不満にしていたのではないだろうか? 旧モンキーには各社から専用アルミフレームが発売されていたものだが、モンキー125用をラインナップしているのは1社のみ。そろそろ次なるメーカー製が登場するのでは?と淡い期待を抱いていたことだろう。
1択だったモンキー125用アルミフレームに選択肢が広がりそうだ。というのも東京モーターサイクルショーのOVERブースに、試作品という断り付きだが新型アルミフレームから組み上げられたコンプリート車両が展示されていたからだ。OV-44と名付けられた車両には新型アルミフレームのほか試作品のステムロワーキットによりOVERスポーツライディングハンドルキットが組み込まれ、スイングアーム・スタビ付きや前後にキャリパーサポートを用いてブレンボキャリパーが装着されている。これだけでも見違えるような走りになることは想像に難くない。さらにGP-TENホイールや4ポジション・バックステップなど、発売済みの製品たちでノーマルとは別物に仕立てられていた。細かい部分は写真を見ていただくとして、まずは試作品のアルミフレームが発売されることを楽しみに待とう!