即完売のBMWモトラッド100周年記念限定モデル、RnineT 100YEARSの特別装備をチェック!|大阪・東京モーターサイクルショー2023

今年、BMWモトラッドはオートバイの生産を開始して100周年を迎える。この記念すべき節目に、限定モデルとして「RnineT 100YEARS」を2月に発売したところ、瞬く間に完売! もう購入が叶わないモデルではあるが、第39回大阪モーターサイクルショー2023ではマイルストーンになるモデルとしてお披露目されていた。レギュラーモデルとどんな違いがあるのか? 各部をチェックしてみよう。

REPORT&PHOTO●川島秀俊
BMWモトラッド100周年を記念し、創業した年である1923年にちなんで世界1923台限定で発売された「RnineT 100YEARS」。すでに国内入荷分は完売しており、ファン垂涎の限定車になっている。

純正オプションとカスタムペイントを駆使すれば、100周年限定モデルっぽいスタイルは再現可能!

BMWモトラッドの魅力として、伝統のフラットツインエンジンを挙げる人は多い。独特の鼓動、左右に張り出したシリンダーを擁するエンジンの佇まい……昔からファンを魅了するアイデンティティともいえるだろう。そんなフラットツインエンジンを搭載するネオクラシックモデルとして、絶大な人気を誇るのが「RnineT」だ。2013年の登場以来、モデルバリエーションを拡大してファンのニーズに対応するなど、カスタマイズする楽しみも味わえるのが「RnineT」の魅力。モデルを跨いで共通装着できるパーツも多く、純正アクセサリーも充実している。そんな「RnineT」の100周年記念モデルは既に完売しているが、個人的なカスタムで100周年記念モデルっぽくできるのだろうか? 第39回大阪モーターサイクルショー2023に展示された「RnineT 100YEARS」を見ながら、詳細をチェックしてみよう。

まず車両スペックに関わる部分については、100周年記念モデルもスタンダードモデルも基本的には共通。マフラーが専用品とか、ブレーキが違うとか、そういった特別装備はない。おもな変更点はルックスに関する部分なので、コストをかければ100周年記念モデルっぽくカスタムできそうだ。

100周年記念モデルで一番に目につくのは、タンクやフロントフェンダー、そしてテールカウルに施されたクラシック・クロームのペイントだ。1969年の「R75/5」へのオマージュでもあるペイント・オン・クロームという手法は、クロームメッキ処理した上に塗装するという手間のかかった表面処理となっている。純正アクセサリーでリアハンプカバーを購入すれば同様のシングルシート仕様になるので、カスタム塗装することで再現できる可能性は高い。黒いアウターチューブの倒立フロントフォークも専用装備だが、これはパーツ単位でのオプション設定はナシ。再現するには、独自にブラックアルマイト加工する必要がある。あと、オックスブラッドのシングルシートも上質な色調でアイキャッチになる部分だが、これも張り替えカスタムできそうなポイントだ。

ほかにも質感を高める装備として、ブラック仕上げのシリンダーヘッドカバー、タイミングベルトカバー、シートホルダー、ステップなどのビレットパーツを装着しているが、これらは純正アクセサリーにてオプション装着が可能! ビレットミラーやニーパッドなどもオプションパーツとして購入できるので、ほぼ100周年記念モデルっぽいカスタムは可能といえる。さすがにタンク上面に輝く記念バッヂは再現できないが、色違いの『100周年レプリカ』なんてカスタムでセンスを発揮するのも面白そうだ。

高品質なOption719シャドウとシャドウⅡビレットパックを装備し、引き締まったエクステリアを演出。バーエンドミラーやステップも、ブラック仕上げとなっている。
クローム仕上げと、ブラック・ストーム・メタリックのペイントワークを組み合わせたタンクが美しい輝きを放つ。上面の記念バッヂが世界1923台限定モデルの証だ。
シックな車体にアクセントを盛り込む、オックスブラッドのシングルシート。リアハンプカバーもペイント・オン・クローム手法で美しく仕上げられる。
レギュラーモデルに、一部オプションパーツを組み込んだ仕様も展示されていた。カスタム感をアピールする、ゴールドのフロント倒立フォークがかなり目立っている。

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