D.I.D e-CONCEPT ※コンセプトモデル

DID 「e-CONCEPT」 紹介ムービー(DID 大同工業株式会社 公式チャンネル)
シャープな薄型形状にデザインされたLEDヘッドライトを装備。フロントウインカーはフロント部に加え、左右のバックミラーにもシーケンシャルタイプを導入。
絞り込まれたスリムでコンパクトな車体が特徴。コンセプトは「誰でも乗りやすいシティコミューター」。
車体の中央下部に配置された電動モーターからリアホイールへの駆動は、ミッションバイクの定番であるドライブチェーンを採用。ドライブチェーンはホンダ・スーパーカブのようにフルカバー化。
ボディサイズは原付二種モデルとしては比較的大柄な、全長1910mm×全幅750mm×全高1120mm(バックミラーを除く)。軸距(ホイルベース)は1350mm。車体重量は125kg。

バイクメーカーではない、部品メーカーによる電動化への新たな提案

スモークタイプのフロントスクリーンを配置した未来志向のフロント周り。

ドライブチェーンの大手メーカーであるD.I.Dが製作した電動バイク「e-CONCEPT」は、「D.I.Dが考える、EVシフトという社会課題の答えの1つ」として開発された未来志向のコンセプトモデル。

バイクメーカーではない、あくまでも部品メーカーであるD.I.Dが手掛けたe-CONCEPTのポイント。それはバイクメーカーのようにボディ、フレーム、足周り、駆動系をトータルに開発できる土壌にないD.I.Dが、バイクの電動化という将来を見据え、独自のアイデアや工夫を凝らしてプロデュースしているという点だ。

e-CONCEPTの開発に当たり、D.I.Dでは最高速度を100km/h、航続距離を満充電で70kmに目標値として設定。また、ボディ、フレーム、足周り、駆動系は独自開発することにこだわった。

フレームはD.I.Dが自社で初めて開発した、完全オリジナルの鋼管ダブルクレードル型。「誰でも乗りやすいシティコミューター」をコンセプトにコンパクト化されたフレームは、横方向へスリムなデザインに設計された。

フロント部にはD.I.Dの赤いロゴをレイアウト。

チューブレス型の最新スポークホイールを採用!軸距やWシートも長く、タンデム時の快適性も良好

フロントブレーキはシングルディスク式。ディスクキャリパーはボディカラーに合わせ、ブルーのアルマイト仕様を選択。

全長1910mm×全幅750mm×全高1120mm(バックミラーを除く)、軸距(ホイルベース)1350mm、車体重量125kgとし、ボディサイズは125ccクラスの原付二種を想定。またフロント17インチの大径ホイールに合わせ、軸距(ホイールベース)をやや長めに設定。加えてWシートのロング化により、2人乗りのしやすさと安定感の確保を実現した。

前後ホイールはD.I.Dが得意とするスポーク型を採用。アルミ削り出しリムのフランジからスポークを伸ばす、最新技術の導入によってチューブレス化とするなど、デザイン的にも機能的にも、「電動バイク」という新しさにマッチさせた。

前後スポークホイールはアルミ削り出しのリムを採用した、D.I.Dが誇る最新のチューブレスタイプ。ホイール径は前17インチ・後13インチの異形サイズを選択。

駆動方式はミッション車の定番、ドライブチェーン式を採用

運転席は折り畳み式のステップバーを装備。パッセンジャー用のタンデムステップも折り畳み式を導入。

車体中心下部に設置された電動モーターからリアホイールへの動力駆動は、スクーター風の外観とは裏腹に、ミッションバイクの定番であるドライブチェーンを採用。なお、走行時におけるチェーンの駆動音は最小限に抑制されている。

電動バイク用ドライブチェーンの研究・開発用としても位置付けられたe-CONCEPTには、ベルト駆動型ではなく、あえてドライブチェーン駆動型を導入。このあたりは大手チェーンメーカーであるD.I.Dならではの機構といえよう。

e-CONCEPTには、エンジン車用のスタンダード型ドライブチェーンを導入。D.I.Dでは今後、e-CONCEPTの各部改良とともに、電動バイク専用のドライブチェーン開発も併せて進めていく方針だ。

社外製モーターを搭載したe-CONCEPTの定格出力は、原付二種枠の1kWに設定。これに約70kmの航続距離を可能とする、厳選した大容量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせ。

e-CONCEPTはモーターならの特性を活かし、また利便性の向上を目指してバック走行機能も導入済み。

市街地を想定した実際の走行テストにおいてe-CONCEPTは、エンジン車に劣ることのないパワフルな走りを実現。今後は各部品の小型化や軽量化、部品配置の最適化による少配線設計にも取り組んでいく。

角パイプのスイングアーム、ツイン型リアショック、ドラムブレーキ、セパレート型のリアフェンダーを組み合わせたリア周り。
シャープなイメージのオリジナル外装パーツで彩られた、スクーターのような外観。
アルミ削り出しのハブにステンレス製スポークを組み合わせたチューブレスのスポークホイール。フロントフォークは正立タイプ。
スクーターのようにフルカバードされたハンドル周り。
メーターは様々な画面モードに切り替え可能なカラーTFTディスプレイを採用。
肉抜き加工されたスポーティかつメカニカルな左右のレバー。
インナーカバーのセンター部にはミニバイク用エアバッグの「SRS AIRBUG」のロゴあり。安全性も十分に吟味されている模様。
フロントカウルには前方からの走行風を足元に導くエアダクトも導入。
2人乗りも余裕でこなせる大型のWシートを採用。
全体はスリムだが、意外とどっしりとしたイメージのあるリア周り。
テールランプとウインカーが一体化されたコンパクトなテール周り。

D.I.D e-CONCEPT 主要諸元

全長1910mm
全幅750mm
全高1120mm ※バックミラーを除く
軸距(ホイルベース)1350mm
車体重量125kg
乗車定員2名
航続距離68km ※WMTC
定格出力1kW
最大トルク153N・m
フレーム形式鋼管ダブルクレードルフレーム
前後ホイール17インチ スポーク(チューブレスタイプ)/アルミ製リム
駆動方式ドライブチェーン
DID 「e-CONCEPT」 紹介ムービー(DID 大同工業株式会社 公式チャンネル)
カブ、ダックス、ズーマーが電動バイクになりました! ホンダ、中国で電動二輪車「Honda Cub e:」「Dax e:」「ZOOMER e:」を発表

Hondaの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は、2023年1月10日現地時間21時(日本時間:22時)に、中国の上海で開催されたオンライン発表会において、中国国内のZ世代(ジェネレーションZ)の若い消費者に向けた電動二輪車(以下、EB※=Electric Bicycle)、「Honda Cub e:(ホンダ・カブ・イー)」「Dax e:(ダックス・イー)」「ZOOMER e:(ズーマー・イー)」の3モデルを発表した。

https://motor-fan.jp/bikes/article/64088/
ホンダはXL750 TRANSALP、CL500、CL250、Rebel 1100Tを国内発売予定!欧州発売の電動バイク「EM1 e:」も初公開【EICMA2022】

2022年11月8日~11月13日にイタリア・ミラノで開催される世界最大のモーターサイクルショー「EICMA(エイクマ)」。このイベントにてホンダは、ヨーロッパ向けの2023年モデルを発表。ホンダのブースでは、ホンダが初めてヨーロッパで販売する電動二輪車として、高耐久性・高効率の「Honda Mobile Power Pack e:」を搭載した「EM1 e:(イーエムワン イー)」も初公開。なお、XL750 TRANSALP、CL500、CL250、Rebel 1100Tは国内発売予定だ。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) ※写真はすべて欧州仕様車

https://motor-fan.jp/bikes/article/58108/
航続距離357kmの電動バイク! 中国メーカー「DC100」がEU市場に本格参入【EICMA2022】

中国の「DAVINCI MOTOR(ダビンチ・モーター)」がリリースする「DC100」は、ガソリン車の1000ccクラスに匹敵するパワフル&スポーティな電動バイク。最高速度は時速200km、0-60マイル/h(0-96.5km/h)の到達時間は3秒台、航続距離はWLTP基準で357km、最高出力は130馬力オーバーを発揮。2022年11月8日~11月13日にイタリア・ミラノで開催された世界最大のモーターサイクルショー「EICMA(エイクマ)」で、EU市場への本格参入を発表した。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) ダビンチ・モーター https://global.davincimotor.com/

https://motor-fan.jp/bikes/article/59478/