目次
ディテール解説
目つきの鋭いフロントマスクは精悍さの中にどこか優しさが漂う雰囲気がある。以下詳細写真は全て試乗車(旧型)で撮影。
これはこれで、なかなか迫力のあるウイングデザインが印象的。モトGPで培われたノウハウが投入されている。
オーリンス製φ43mmの倒立式フロントフォークは、電子制御式NPX Smart-EC(新型は3.0〔Spool valve〕)を装備。ダブルディスクブレーキはφ330mm。ラジアルマウントされた油圧キャリパーはブレンボ製対向4ピストンのモノブロック式STYLEMA™ R が奢られた。
セミカムギアトレインシステムを採用したDOHC16バルブエンジンは、ショートストロークタイプの水冷直(並)列4気筒。ボア・ストロークはRC213Vと同じである。新型ではクランクケースやクランクシャフトとコンロッドが一新され、720gの軽量化を果たしている。
既にクィックシフターを標準装備。小気味良いシフトワークが楽しめる。新型ではギア比が一新された。
プロリンクを持つアルミプレス製スイングアーム式。電子制御式サスペンションはオーリンズ製TTX36 Smart-ECが奢られている(最新モデルでは同3.0に進化)。
リアブレーキもブレンボ製。対向2ピストンの油圧キャリパーは、RC213V-Sと同タイプ。タイヤはピレリ製DIABLOのスーパーコルサSPを履く。
ステアリングトップブリッジの下側で左右のフロントフォークを支持するセパレートハンドルを装備。
多彩なインフォメーションを担う5インチのフルカラーTFT(液晶ディスプレイ)メーターを装備。写真の表示はアナログ針式をイメージした回転計をメインにデジタル表示の速度計を組みあわせたデザイン。中央にはギアポジションが表示される。
別デザインの表示を選択することもできる。表示内容は上に示す通り実に多彩である。
ディスプレイメーターは、各種電子制御系のモード選択操作にも役立つ。
レーシーなスーパースポーツモデルらしい段差のあるセパレートシートが装備されている。
テールカウル内に収納されたセパレートタイプのLED式テールランプ。ウインカーはライセンスプレートランプの左右にセットされている。
前端は細く、後端はワイドにデザインされたライダーシート。乗車位置の車体はスマートで、自由度のある乗車姿勢が印象的。
主要諸元
CBR1000RR-R FIREBLADE SP 最新モデル(2024年3月発売)
車名・型式:ホンダ・8BL-SC82
全長(mm):2,105
全幅(mm):750
全高(mm):1,140
軸距(mm):1,455
最低地上高(mm):130
シート高(mm):820
車両重量(kg):201
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):22.0 (60km/h定地)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):15.4〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):3.8
エンジン型式:SC82E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量(㎤):999
内径×行程(mm):81.0×48.5
圧縮比:13.6
最高出力(kW[PS]/rpm):160[218]/14,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):113[11.5]/12,000
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)〉
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
バッテリー:HJ12L リチウムイオン (12V-2.3Ah)
潤滑方式:圧送飛沫併用式
潤滑油量(L):4.0 (交換時・2.8、フィルター交換時・3.0)
燃料タンク容量(L):16
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
1速…2.461
2速…1.947
3速…1.650
4速…1.454
5速…1.291
6速…1.160
減速比(1次 / 2次):1.687 / 2.750
キャスター角(度):24゜07′
トレール量(mm):102
ステアリング切れ角(度):25
タイヤ(前/後):120/70ZR-17M/C(58W) / 200/55ZR-17M/C(78W)
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式(倒立サス/NPX Smart EC 3.0) / スイングアーム式(プロリンク/TTX36 Smart EC 3.0)
フレーム形式:ダイヤモンド
試乗後の一言
ホンダ最高峰のスーパースポーツ。跨った瞬間から気が引き締まる思いがする。