航続距離は約40km。利用料金は15分200円を予定

サイズは全長1280mm、全幅535mm、全高1040mm(固定)、ホイルベース900mm。重量は約20kg。

「OpenStreet(オープンストリート)」が運営する『ハローサイクリング』は、260万人がユーザー登録するシェアサイクル市場の最大手。東京・大阪・名古屋などの都市部や観光地など、およそ7100個所に拠点を展開。約2万台の電動アシスト自転車を配備している。

ハローサイクリングは、スマホで簡単に会員登録OK。アプリでサクッと検索・予約すれば、どこでも好きな場所で貸し出し・返却できるのがポイントだ。

ハローサイクリングは新たな展開として、電動マイクロモビリティを製造販売する「glafit(グラフィット)」と提携。グラフィットが2024年1月より販売する、新型の特定小型原付電動サイクル「NFR-01」を、ハローサイクリングに導入する。

特定小型原付となる「NFR-01」は、16歳以上であれば運転免許が不要。なお「NFR-01」のハローサイクリング導入時期は2024年1月から。首都圏を中心に、ひと月250台ずつ導入し、年に3000台規模の投入を目指していく。

キックボードタイプの特定小型原付シェアリングはすでに展開されているが、2輪タイプの特定小型原付シェアリングは国内初。2024年1月よりハローサイクリングの利用者は、電動アシスト付き自転車と、特定原付「NFR-01」の双方から選択可能。

右手のスロットルを捻ればスイスイと走行できる特定原付「NFR-01」の利用料金は、ペダルで漕ぐ必要のある電動アシスト付き自転車よりもやや高い、15分200円を予定している(変更の場合あり)。

※現況、ハローサイクリングの電動アシスト付き自転車の料金は、最初の30分130円+以降15分ごとに100円。最大12時間1800円。

2輪タイプの特定小型原付シェアリングのポイント

導入予定の電動サイクルのポイントは

・16歳以上ならば、原付免許なしで運転可能
・ペダルを漕がずに楽々運転可能。スロットルを回すだけの簡単操作
・電動キックボードとは異なり、座って運転できるから中距離走行も疲れが少ない
・ドライブチェーンがないから衣服の巻き込みの心配がなく、スカートやワイドパンツでの運転も安心
・高年齢者による運転免許返納後の移動手段としても利用可能
・20km/h以下のモード(車道専用)、6㎞/h以下のモード(歩道走行可能)に切り替え可能

なお、新型の特定小型原付電動サイクル「NFR-01」は、一般ユーザーへの発売も予定。販売価格は未定だが、glafitの鳴海禎造社長は「既存モデルに類似するような、お求めやすい価格帯を目指す(glafitの鳴海禎造社長談)」とコメントした。

前照灯、尾灯、制動灯、反射板、警音器、方向指示器、最高速度表示灯の保安部品を装備済み。

20km/h以下のモード(車道専用)、6㎞/h以下のモード(歩道走行可能)に切り替え可能

各種モードの切り替えが表示される見やすい液晶メーター部。特定小型原付に分類される電動サイクル「NFR-01」の最高速度は20km/hに設定。6㎞/h以下のモード(歩道走行可能)への切り替えも可能。

「NFR-01」は20km/h以下のモード(車道専用)に加え、6㎞/h以下のモード(歩道走行可能)への切り替えも可能。前後ホイールは市街地での扱いやすさを考慮し、小径の14インチに設定されている。

ハンドル右手にあるグリップを捻ると、リアホイールに内蔵された電動モーターが駆動するしくみ。バッテリーはフレーム内にインクルードしてコンパクトな外観を獲得。航続距離は1回のフル充電で、約40km走行可能だ。

『ハローサイクリング』を展開するオープンストリートは、「現在、電動キックボードが特定小型原付として認知されている。しかし多くの人が慣れ親しんできた自転車タイプの方が受け入れやすく、今後普及する見込みがある」とコメントした。

既存のシェアサイクルと同じく、スマートフォンで登録・予約・解錠するシステムを導入。
16歳以上であれば運転免許が不要な特定小型原付に分類される電動サイクル「NFR-01」は、自転車のような足漕ぎペダルを省略。
ハンドルグリップはスポーティなフラット型を採用。
夜間走行も安心のヘッドライトを装備。
乗りやすさを重視した肉厚で大型のサドルを採用。
前後ホイールはキャスト型。前後ブレーキは制動力に優れたディスク式を採用。

glafit(グラフィット) NFR-01 主要諸元

●法規分類
道路運送車両法:特定小型原動機付自転車
道路交通法:特例特定小型原動機付自転車
●外形寸法
全長 1280mm
全幅 535mm
全高 1040mm (固定)
ホイルベース 900mm
重量 約 20 kg
タイヤサイズ 14インチx2.125インチ(5.2cmの段差を超えられる)
●動力性能
最高速度 車道専用モード: 20km/h
最高速度 歩道可モード: 6km/h
駆動方式 500W インホイルモーター
標準駆動電圧 48V
満充電走行距離 約 40 km
●ブレーキ
前後 機械式ディスクブレーキ
●乗車定員
1名
●保安部品
前照灯、尾灯、制動灯、反射板、警音器、方向指示器、最高速度表示灯
●適合規格
日本自動車輸送技術協会 性能等確認認定制度 取得予定

ジャパンモビリティショー2023で初披露された「NFR-01」。『ハローサイクリング』への導入も発表された。

特定小型原付とは?

特定小型原付(正式名称は特定小型原動機付自転車)とは、2023年7月に新設された区分。特定小型原動機付自転車は以下のように定義されている。

・定格出力0.6kW以下の電動車
・最高速度を20km/h以下に制限(スピードリミッターが必ず装着されていること//最高速度表示灯は緑色点灯)
・全長190cm×幅60cm以内であること(普通自転車相当)
・原付に準じる保安基準に合致する部品が装着されていること ※バックミラーや番号灯は除外されるが、安全基準を満たしたバッテリー(PSEマークなどの有無で適合を確認)を搭載していること
・今どのくらいの速度で走っているかを示す速度表示灯(インジケーターの一種)を車体の前後に装着していること

運行条件としては、

・16歳以上で免許証は不要
・ヘルメットの着用は努力義務
・20km/h以下で車道・路側帯走行、および自転車専用レーンの走行が可能
・6km/hを上限として一部の歩道で走行が可能(特例特定小型原付/最高速度表示灯は緑色点滅)

詳しくは下記ページを参照!

免許がいらない電動キックボード? 新しく始まった「特定小型原付」とは?

街などの気軽な移動手段として人気の電動キックボード。2023年7月1日に施行された改正道路交通法により、一定の要件を満たした電動キックボードなどについては、16歳以上であれば運転免許が不用になったり、ヘルメットの着用が任意(努力義務)となることで話題となっている。 これは、新しく「特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)」という区分が設けられ、最高速度が20km/h以下など、その区分に該当する規定をクリアすることで可能となるのだが、実際に、この特定小型原付とはどんなものなのだろうか? また、従来の電動キックボードとは、どんなところが異なるのだろうか?  ここでは、新区分の特定小型原付に適合する電動キックボードの要件などについて紹介する。 REPORT●平塚直樹 PHOTO●平塚直樹、SWALLOW、YADEA JAPAN(長谷川工業) *撮影協力:ビッグカメラ新宿東口店

https://motor-fan.jp/bikes/article/81156/
免許不要の「特定小型原付」電動キックボード|自賠責保険は原付より高い? 安い?

一定の要件を満たした電動キックボードなどについて、2023年7月1日より、16歳以上であれば運転免許が不用になったり、ヘルメットの着用が任意(努力義務)となった。 これは、新設された「特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)」という車両区分に該当する車両で可能となったものだ。従来から販売されている原動機付自転車(以下、原付)に相当する電動キックボードと違い、最高速度こそ30km/hから20km/hまでに制限しているが、車道だけでなく、自転車道や自転車専用通行帯も走行が可能。 また、最高速度を6km/hまでに制限するなどの要件を満たせば、同じく新規導入された「特例特定小型原動機付自転車(特例特定小型原付)」にクラスチェンジもでき、この場合は歩道や路側帯を走行することもできる(自転車走行可の道路に限る) 一方、ナンバープレートの装着や自賠責保険の加入は、従来の原付バイクと同等モデルと同じく必須だ。ナンバープレートは、居住する市区町村で申請すれば交付してもらえるが、自賠責保険はどのようにして加入すればいいのだろうか? また、保険料は原付モデルと比べ、高いのか? 安いのか?  ここでは、そんな特定小型原付に対応する電動キックボードの自賠責保険について紹介する。 REPORT●平塚直樹 PHOTO●SWALLOW、写真AC *写真はすべてイメージです

https://motor-fan.jp/bikes/article/88882/
免許不要の「特定小型原付電動キックボード」。ナンバーは必要? 自動車税は?

2023年7月1日より導入が開始された「特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)」。これは、一定の要件を満たした電動キックボードなどについて、16歳以上であれば運転免許が不用になったり、ヘルメットの着用が任意(努力義務)となるものだ。 従来の電動キックボードなどは、免許が必要な原動機付自転車(以下、原付)に相当したため、ナンバープレートも原付用のものを装着する必要があった。 一方、新しい特定小型原付の電動キックボードでもナンバープレートは必須だが、実際にどんなものなのだろうか? また、取得する場合は、どこで申請し、いくらくらいの費用がかかるのだろうか?  ここでは、そうした特定小型原付に対応した電動キックボードなどのナンバーについて紹介する。 REPORT●平塚直樹 PHOTO●平塚直樹、YADEA JAPAN(長谷川工業)、警察庁、写真AC *写真はすべてイメージです

https://motor-fan.jp/bikes/article/88853/