国内発売予定の新型ネイキッド・ホンダCB1000ホーネット発表!贅肉を削ぎ落したマッチョな車体、ファイヤーブレード由来のエンジンは150馬力を発揮【EICMA2023】

CB1000ホーネットはホンダのネイキッドタイプのフラッグシップモデルとして、2024年に欧州で発売。国内でもリリース予定だ。
2023年11月7日から11月12日(プレスデー11月7~8日/一般公開11月9~12日)、イタリアで開催のモーターサイクルショー『ミラノショー(EICMA)』。このショーでホンダは新型のネイキッドモデル「CB1000ホーネット」を発表。同車は贅肉を削ぎ落したネイキッドスタイルの車体に、2017年型のCBR1000RRファイヤーブレードに搭載された水冷4ストローク直列4気筒エンジンを搭載。エンジンはネイキッドモデル向けに最適化しつつも、110kW(149.6ps)を超えるハイパワーと100Nmを超える高トルクを発揮する。CB1000ホーネットは国内でリリース予定。国内での発売時期等は未定。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
※注:写真及び記事内容はすべて欧州仕様車です

ホンダ CB1000ホーネット(2024年モデル)

エンジンは2017年型のCBR1000RRファイヤーブレード用を最適化

ホンダ「ホーネット(=スズメバチ)」の歴史は古く、1996年に249cc版のホーネット250、1998年に599cc版のホーネット600(欧州名はCB600Fホーネット)が国内でリリース。両車とも、超高回転型の水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ(4気筒×4バルブ=計16バルブ)を採用。

2023年には欧州で、水冷4ストローク並列2気筒SOHCのユニカム4バルブ(2気筒×4バルブ=計8バルブ)を搭載したCB750ホーネットが登場した。

歴代のホーネット同様、贅肉を削ぎ落したマッチョなネイキッドスタイルが特徴。個性的なフロントマスク、大型ラジエターを備えたむき出しのエンジンや4本のエキパイなど、カウル付きモデルにはないワイルドな雰囲気を醸し出している。

CB1000ホーネットは、超小型のデュアルLEDプロジェクターヘッドライトを採用(灯火類ははフルLED)。ホーネットのシンボルである燃料タンクは、フロント側は幅が広く、リア側は細く絞り込み。また小型シートの導入により、独特の細さを表現。新開発のフレームもさりげなくブラックカラーで統一されている。

ネイキッドタイプのフラッグシップモデルの座を、CB1000Rからバトンタッチ

今回発表されたNEWモデルのCB1000ホーネットは、ホンダのネイキッドタイプのフラッグシップモデルとして開発。

CB1000ホーネットのエンジンは、2017年型のCBR1000RRファイヤーブレードに搭載された、水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ999cc(ボア径Φ76mm×ストローク長55.1mm)を最適化したもの。2017年型のCBR1000RRファイヤーブレードは最高出力192ps/13000rpm、最大トルク113Nmだが、CB1000ホーネットは最高出力110kW(149.6ps)以上、最大トルク100Nm以上に抑制。シフト時の衝撃を抑制する、アシストスリッパークラッチも導入済み。

2023年11月現在、ホンダのネイキッドタイプのフラッグシップモデルは、水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ998ccエンジンを搭載した「CB1000R(国内仕様車は145馬力)」。

なお、CB1000Rのエンジンは、2004年型CBR1000RRファイヤーブレード用がベース。新設計のCB1000ホーネットは、ネイキッドタイプのフラッグシップモデルの座を、CB1000Rからバトンタッチされた模様だ。

スイングアームはCB1000Rの片持ち式プロアームではなく両持ち式

スロットル・バイ・ワイヤー(TBW)による電子制御に加え、トラクションコントロール、また3つのライディング・モードを選択可能。ライディング・モードは大型の5インチTFTカラーディスプレイに表示されるしくみ。

車体には新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームを採用し、フロントには圧縮・伸側ともに調整可能な、ショーワ製Φ41mmセパレート・ファンクション・フォーク・ビッグ・ピストン(SFF-BP)倒立型フロントフォークと、ショーワ製ユニットプロリンク・リアショックで徹底強化。

フロントブレーキはWディスク化し、ラジアルマウント型の4POTキャリパーとΦ310mmディスクローターを組み合わせ。スイングアームはCB1000Rに導入の片持ち式プロアームではなく、スタンダードな両持ち式を採用している。

前後ホイールは17インチに設定。タイヤサイズはフロント120/70-17(CB1000Rと同サイズ)、リア180/55-17(CB1000Rは190/55-17)をチョイス。

CB1000ホーネットは2024年に欧州で発売開始され、日本国内でもリリース予定。国内での発売時期等は未定。

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