ホンダ新型ホーネットのエンジンは2気筒!|エンジンの詳細を世界初公開!|92馬力のユニカム4バルブ755ccエンジン搭載

New Hornet Concept Update
ホンダがリリースしたネイキッドモデルの「ホーネット」は、ホンダ・ストリートファイターの代名詞として、国内では250クラスの249cc版(1996年)と600クラスの599cc版(1998年)がリリース。ホンダが開発中のNEWホーネットは、2022年4月よりティーザームービーが公開され、ヨーロッパホンダでは特設サイトも展開。この度、欧州で新型ホーネットのエンジンが公開された。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

ホーネットはホンダ・ストリートファイターの代名詞!新型もネイキッドスタイル

写真上は2021年にイタリアのミラノで開催された「EICMA(ミラノモーターサイクルショー)」にて発表された、ネイキッドスタイルのホーネット・コンセプト。プロジェクションマッピングを駆使し、3次元の映像と音声を用いて、ホーネットの歴史と将来へのプレビューが展開された。

ホンダが開発中のNEWホーネットは、ヨーロッパホンダが特設サイトを開設。また、2022年4月より下記のティザームービーも公開されて話題を呼んでいる。

2022 New Hornet Concept

2022 Hornet Concept – The Design Process

新設計エンジンはSOHC ユニカム4バルブ+ツイン型270° クランク

新型ホーネットに採用の4ストローク並列2気筒SOHC ユニカム4バルブ755ccエンジン。カムシャフト1本のシングルカム(SOHC)ながら、高性能な4バルブでコンパクト&軽量なシリンダーヘッドが特徴。

ホンダ・ストリートファイターの代名詞として、国内では250クラスの249cc版(1996年)と600クラスの599cc版(1998年)がリリースされた「ホーネット」。

現在、リリースに向けて開発が進められている新型のホーネットは、249cc版や599cc版に採用された超高回転型の直列4気筒DOHC 4バルブ(4気筒×4バルブ=計16バルブ)ではなく、並列2気筒SOHCのユニカム4バルブ(2気筒×4バルブ=計8バルブ)を採用しているのがポイント。

SOHCのユニカム(ユニカムバルブトレイン)とは、1本のカムシャフトで4本のバルブを動作させる、ホンダ独創のシステム。アフリカツインなどにも導入された、極めて画期的な機構だ。

通常のSOHCとは異なる、ホンダ独創の「ユニカム」とは?

CRF1100L アフリカツインのエンジンに採用されたユニカム。カムシャフトは1本。その真下で直押しされるのが吸気バルブ。ロッカーアームを介して動くのが排気バルブ。

ユニカムは通常のSOHCとは違い、1本のカムシャフトで吸気バルブのみ、DOHCと同じくカムシャフトによる直押し駆動。一方、排気バルブはロッカーアームを経由して動かすのが特徴。

素早く的確に動く必要がある吸気バルブだけをDOHCと同じ仕様とすることで、一般的なSOHCよりも、効率的に高回転化&高出力化を実現。なお、ユニカムは、

・カムシャフトを1本とすることで、DOHCよりもシリンダーヘッドがコンパクトに仕上がる
・エンジンの軽量化が可能
・各部のフリクション(負荷)が軽減する
・一般的なSOHCよりもバルブの挟み(角取り付け角度)を狭く設定可能。そのため、燃焼室やスキッシュエリアの形状の自由度が高い=圧縮比などの自由度が高く、エンジンチューニングの幅が広い

などのメリットがある。

ストリートファイターならではの高回転域での力強さと、街中での扱いやすさを重視

今回新たに公開されたティーザームービー。 2022 Hornet Concept – Engine

排気量755ccに設定された新設計のエンジンは、最大出力67.5kW(91.8ps)/9,500rpm、最大トルク75Nm/7,250rpmを発揮。

新型ホーネットは、高回転域での力強さに加え、街中で多用する低中回転域でのトルクフィールや扱いやすさを重視。現代に相応しい、新たなホーネットに仕上げているのがポイントだ。

なお新型ホーネットは、2022年11月8日にイタリアのミラノで開幕する「EICMA(ミラノモーターサイクルショー)」にて正式発表されるとの噂。情報が入り次第、順次レポートします!

新型ホーネットの開発テスト・プロジェクトリーダーは細川冬樹氏。最近ではCBR1000RR-R Firebladeの開発も担当。同氏は上記最新ムービーのインタビューにも登場。
走行テストの模様。ライダーは細川冬樹氏。

先代「ホーネット」は直列4気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載

1996年に登場した250版のホーネット。エンジンは水冷4ストロークDOHC直列4気筒249ccを搭載。ホンダ独自のカムギア・トレーン(カムシャフトを歯車で駆動する方式)機構も採用。4気筒250マルチとして高い人気を誇ったが、排ガス規制をクリアせず、2007年モデルをもって生産終了。
1998年に登場したホーネット600。軽量でコンパクトなフレームに、低中速域から高速域までスムーズで力強い出力特性の水冷4ストローク直列4気筒599ccエンジンを搭載。2001年モデルにて生産終了。

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