目次
ホンダ CB500ホーネット(2024年モデル)
贅肉を削ぎ落したマッチョなネイキッドスタイル
まずはホンダ「ホーネット(=スズメバチ)」の歴史から説明しよう。1996年に249cc版のホーネット250、1998年に599cc版のホーネット600(欧州名はCB600Fホーネット)が国内で発売。両車のポイントは、超高回転型の水冷4ストローク直列4気筒DOHC 4バルブ(4気筒×4バルブ=計16バルブ)を採用していたこと。
2023年、欧州で水冷4ストローク並列2気筒SOHCのユニカム4バルブ(2気筒×4バルブ=計8バルブ)を搭載したCB750ホーネットがリリース開始。
NEWモデルのCB500ホーネットは、今回同時に発表されたCB1000ホーネット、また歴代のホーネットと同じく、贅肉を削ぎ落したマッチョなネイキッドスタイルが特徴。個性的なフロントマスク、大型ラジエターを備えたむき出しのエンジンやエキパイなど、カウル付きモデルにはないワイルドな雰囲気が特徴だ。
欧州で人気の500ccクラス。水冷4スト2気筒471ccエンジンは、最大出力35kW(47.6ps)を発揮
CB500ホーネットは、歴代のホーネットシリーズからインスパイアされたアグレッシブなスタイリングと、ホーネットの名にふさわしい象徴的なエアロダイナミクス性能を獲得。カウリングには、燃料タンク上部へ空気を流す「ヘッドライト・サイド・ダクト」が組み込まれ、リニアなステアリングフィールとハンドリングの俊敏性に貢献。また視認性を向上させるため、よりワイドに光を照射するLEDを採用。
エンジンは水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ471ccを搭載し、最大出力35kW(47.6ps)、最大トルク43Nmを発揮。またフューエル・インジェクションのセッティングを変更することで、低回転域からの加速フィーリングを向上。加えてHondaセレクタブル・トルク・コントロール(HSTC)の導入により、安心感を高めている。
車体には、Φ41mm径のショーワ製SFF-BP倒立型フロントフォーク、ショーワ製リアショック、4ピストンキャリパー付きのフロントデュアルディスクブレーキを採用。
新設計の5インチTFTスクリーンは、車両とスマートフォンの連携が可能。ハンドルスイッチ操作&音声入力により、音楽再生や通話ができる「Honda RoadSync(ホンダ・ロードシンク)」に対応している。
CB500ホーネットは2023年11月現在、欧州をメインにリリース予定。日本での販売は広報されていない。
ホンダ CB500ホーネット(2024年モデル) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 2080×800×1060mm |
ホイールベース | 1410mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 188kg |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ |
総排気量 | 471cc |
ボア×ストローク | 67×66.8mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 35kW/8600rpm |
最大トルク | 43N・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 17.1L |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料消費率 ※WMTCモード値 | 28.6km/L(1名乗車時) |
キャスター角 | 25.5° |
トレール量 | 102mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ296mmダブルディスク・Φ240mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C (58W)・160/60ZR17M/C (69W) |