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車名:秋水(しゅうすい) 出展:@JUNE_JUNK_6 ベース車両:BMW K1200RS
BMWモタードといえば、地面と平行となる左右に腰上(シリンダーとシリンダーヘッド)をレイアウトした「水平対向2気筒ボクサーエンジン」が有名。一方、1997年~2005年にカタログ掲載されたBMW K1200RSは、バイクとしては極めて珍しい鋳造のアルミフレームに、縦置きの並列4気筒(バイクの4気筒は横置きが主流)を搭載(水冷4ストローク4気筒DOHC 4バルブ 1171cc)。
またフロントにはテレレバー式のサスペンション、加えてシャフトドライブ内蔵の片持ちスイングアームを導入。発売時は従来の常識を覆す、これらの画期的な車体構成が話題を呼んだ。
ガソリンタンク下の4つのエアフィルターが、バイクでは珍しい“縦置きの並列4気筒エンジン”をアピール
「秋水(しゅうすい)」と命名された写真のカスタムは、現在では考えられない、ユニークな機構を採用したBMW K1200RSがベース。
「秋水」という名称の由来は、第二次大戦末期に三菱航空機が作ったロケット型戦闘機から。当時の「秋水」は、ドイツ空軍のメッサーシュミット「Me163」の資料を基に設計を開始したが、結局は試作段階で開発終了。写真のカスタムは、ドイツ車からカスタムのインスピレーションを受け、日本人が作ったバイクというストーリーで「秋水」と命名された。
カフェレーサーをコンセプトにプロデュースされた「秋水」は、純正カウルを取り払い、シングルシート、クリップオンのセパレートハンドル、バックステップを採用。またアルミ板を加工・溶接して製作されたハンドメイド溢れる外装に、戦闘機の「秋水」をオマージュしたロケット型のスケルトンカウルをコーディネイト。
ガソリンタンクはアルミ製のワンオフ。シートはシングル式とし、レトロなイメージを演出するために数本のスプリングを導入。タンデム部のシートレールはレス化され、スッキリとしたリアフォルムにアレンジ。
吸気系はエアクリーナーからエアフィルターに交換。ガソリンタンク下に配置された4つのエアフィルターが、バイクでは珍しい“縦置き並列4気筒”のエンジンを遺憾なくアピールしている。