目次
デザインスタジオ訪問
デザインセンター内部を推し量るには十分な量の画像を頂いたので私からの説明などは不要である。こんなチャンスは滅多にあることではない。
デザイナーの日常をご紹介!
新たになったデザインのフロアでデザイナーが働いている様子をお見せする。このような機会はほぼないことであり貴重な機会である。篤とご覧あれ!
*写真は全てホンダ提供
[My Opinion]
モデルを見るべき距離が確保されているモデルフロア。あえてこう書くのは、この距離は造形開発をするときのスタジオが揃えなければならない性能として、なくてはならない大切な条件なのであるが、これがなかなか予算管理部門には理解されない。なぜなら、無駄な空間、勿体無い空間、としか思ってもらえないからだ。
広大なテストコースや衝突実験設備と同様にデザインを開発するために必要な空間距離なのである。デザインはクルマの重要な性能の一つであり、その性能目標値を確実に達成する仕事をするために必要な設備なのであるが、残念ながら理解されないことの方が多い。
日本は長くクルマを開発していている歴史があるにもかかわらず、デザインは経営資源であって、さらにデザインはクルマの性能要件であるということについて、なかなか理解が進まないことや、我慢を強いられることが多く心底歯痒かったが、このスタジオを見るにつけ、ようやく日本のメーカーもデザインという概念の理解度に変化がおきたのかなと感じたような次第だった。
最後に。
今回のデザイントップインタビューにおいて、ホンダデザインセンター各位だけではなく関係部署、広報の方々には大変お世話になった。その上、ホンダデザインセンターのご厚意により、デザインの現場を紹介していただくことができ感謝しかない。
また、デザインの現場はまだ見ぬ明日の商品が「カタチ」となって目に入ってしまう職場の性格のため、部外者はほとんど内部を窺い知ることができないが、今回は本当に貴重な機会となった。
Web上ではありますがあらためて心より御礼申し上げます。
編集長:難波 治