新型「ベントレー コンチネンタルGT」「アストンマーティン DB12」英国製ラグジュアリースポーツ対決

約4000万円の「ベントレー コンチネンタルGT」と約3000万円の「アストンマーティン DB12」英ラグジュアリースポーツクーペを比較

ベントレー コンチネンタルGTとアストンマーティン DB12
ベントレー コンチネンタルGTとアストンマーティン DB12
2024年6月、ベントレーのラグジュアリースポーツ「コンチネンタルGT」が第4世代へと進化を果たした。一方、このカテゴリーで大きな存在感を放っているのが「アストンマーティン DB12」だ。両車をスペック面から比較してみよう。

BENTLEY CONTINENTAL GT
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ASTON MARTIN DB12

グランドツアラーかスーパースポーツか

「アストンマーティン DB12」と「ベントレー コンチネンタルGT」はともにラグジュアリーな英国製クーペであるが、ディメンションを比べるとDB12のほうが全長で170mm、ホイールベースで46mm短く、全高も102mm低い。一方で14mm幅広いので、コンチネンタルGTよりもコンパクトかつワイド&ローであることがわかる。つまりDB12はコンチネンタルGTよりもスーパースポーツとしてのキャラクターが強いと言えそうだ。

一方、コンチネンタルGTは、その名のとおりグランドツーリングカーらしい堂々たるボディとなっている。なお、車両重量がDB12よりも671kgも重いのは、後述するようにコンチネンタルGTがプラグインハイブリッド車となったことと無関係ではない。

ベントレー コンチネンタルGT スピード

ボディサイズ=全長4895mm×全幅1966mm×全高1397mm
ホイールベース=2851mm
車両重量=2459kg
タイヤサイズ=275/35ZR22(前)/315/30ZR22(後)

アストンマーティン DB12

ボディサイズ=全長4725mm×全幅1980mm×全高1295mm
ホイールベース=2805mm
車両重量=1788kg
タイヤサイズ=(前)275/35ZR21(後)325/30ZR21

電気の力を得たコンチネンタルGT、内燃機関の可能性を感じさせるDB12

新世代のコンチネンタルGTのハイライトは、やはりプラグインハイブリッド車となったことにあるだろう。どちらも4.0リッターのV8を搭載しているという点で共通しているが、コンチネンタルGTには強力なモーターが加わるため、最大トルクはDB12を200Nmも上回る。

一方、最高出力の差はおよそ100PSであり、モーターによるアシストなしでこの数値を叩き出したDB12は、内燃機関の高いポテンシャルを見せつけたともいえそうだ。

ちなみに、コンチネンタルGTはAWDであるのに対しDB12はRWDというのも、両車の大きな違いのひとつだ。

ベントレー コンチネンタルGT スピード

エンジン形式=V型8気筒ツインターボエンジン+モーター
排気量=3996cc
最高出力=782PS ※システム総合最高出力
最大トルク=1000Nm ※システム総合最大トルク
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD

アストンマーティン DB12

エンジン形式=V型8気筒ツインターボエンジン
排気量=4000cc
エンジン最高出力=680PS/6000rpm
エンジン最大トルク=800Nm/2750-6000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD

パワートレインの差が価格の差に

英国の誇るラグジュアリーブランドのモデルである両車だが、その価格にはおよそ1000万円もの差が見られる。

これは機能装備が大きく異なるというよりは、コンベンショナルなエンジンを搭載するDB12に対し、コンチネンタルGTは最新のプラグインハイブリッドパワートレインを搭載する最強グレードの「スピード」であることが大きな要因だろう。

価格だけで見れば、今後追加されると見られるコンチネンタルGTのベースグレードのほうが、DB12のライバルとしては妥当かもしれない。

車両本体価格

英・伊を代表する3000万円台のラグジュアリークーペ。優雅で気品のある2第だが、そのキャラクターは対照的なものだった。

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