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「ザ フェラーリ」がいまも特別である証
288GTO、F40、F50、エンツォ フェラーリに続くスペチアーレ(限定生産車)として2013年に鳴り物入りで登場した「ラ フェラーリ」。V型12気筒エンジンに独自のハイブリッドシステム、HY-KERSを組み合わせ、システムトータルで963psの出力を発生する凄まじいハイパースポーツとして登場した。
生産された台数はベルリネッタが499台+1台、オープン版のアペルタが209台+1台(それぞれの「+1台」は、チャリティオークション向けの個体として特別に誂えられた)。英語で「ザ フェラーリ」を意味する、マラネッロ渾身のスペチアーレはいまも特別な1台であり、今回フェラーリが特例ともいえる延長保証プログラムを導入したこともその証といえる。
1年ごとの定期メンテナンスも実施
ラ フェラーリ、ラ フェラーリ アペルタ向けに新たに設定する延長保証サービス「ラ フェラーリ パワー(LaFerrari Power)」は、2年更新のプログラム。限定生産のスーパーカーに、このようなメニューを設けるのはフェラーリ初の試みだ。
「ラ フェラーリ パワー」は基準に適合した車両であれば、製造年に関係なくフェラーリ正規ディーラーでの申し込みが可能。ハイブリッドのHY-KERSシステムや高電圧バッテリーまで含めた延長保証を利用することができる。また、サービス内には1年ごとの定期メンテナンスも含まれる。
フェラーリは2011年より、すべての新車オーナーに7年間の無料定期メンテナンスを実施している。10年の節目となるタイミングで導入した新たなサービス「ラ フェラーリ パワー」も、「カスタマーサービスで業界全体に新たなスタンダードを打ち立て続けるフェラーリの姿勢」を示すものだという。同社は、“フェラーリ=安心して乗れる”というコミットメントをさらに強く打ち出していく。