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ロールス・ロイスの後席に“シガーバー”を
いま高級車メーカーは、クルマ以外にも幅広くライフスタイルを演出するアイテムを続々とプロデュースしている。時計やホームオーディオはもちろん、住宅そのものからビリヤード台といった風変わりなものまで、ブランドの世界観を反映させた種々のプロダクトはどれもユニーク。とりわけ、今回ロールス・ロイスが発表した「Cellarette(セラレット)」は、英国名門自動車メーカーならではの逸品だ。
ロールス・ロイスが2021年10月6日に発売した「Cellarette(セラレット)」は、ウイスキーとシガーを保管するコンパクトな木製チェスト。「モルト&シガー」という切り離すことのできない2大嗜好品コンビをセットにして持ち運ぶことができる。もちろん、ロールス・ロイス車のキャビンにぴったりフィットする設計になっており、“自分だけのシガーバー”を旅のお供にすることが可能だ。
手吹きのロックグラスもセットに
価格は4万570ポンド(約620万円)と高価だが、贅を尽くした作りはまさしくロールス・ロイスならでは。傷ひとつ見つからない上質なレザーに、鏡のように磨きあげられたアルミ、温もりあふれるウッド材をふんだんに使用し、職人技の粋をこらして作り上げられている。
様々なサイズのボトルに対応した収納部分はレザー張り。アルミニウムと磁石で出来た留め具で、大切なボトルをしっかり固定できる設計となっている。また、手吹きで作られた繊細なロックグラスがセットで付属する。
ジュエリーみたいに繊細なライターとシガーカッター
ヒュミドール(葉巻の状態を良好に保つために、湿度を管理できる保管箱)の内部には、シガーボックスシーダーの異名もあるほど、葉巻の保管に適したスパニッシュシーダー材を使用。側面に装備した湿度計のダイヤルは、ロールス・ロイス車に搭載するクロックを思わせるデザインとしている。
葉巻を保管する胴部分の両サイドには、シガートレイとシガーカッター&ライターをそれぞれに配置する。ジュエリーのように美しいシガーカッターとライターは、仏を代表する高級喫煙具及び筆記具ブランド「S.T. デュポン」が特別に仕立てたものであるという。
後部座席から旅先まで、“自分だけのシガーバー”を持ち歩くことができる特別なセラレット。もちろん、ロールス・ロイス車同様、レザーの種類やカラーリングなど、自分の好みに合わせてビスポークをすることも可能である。