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Lamborghini Babolat BL001
ランボルギーニ・アリーナで発表
ランボルギーニとコラボレーションを行う「バボラ」は、1874年にフランス・リヨンで創業された、老舗ラケットスポーツブランド。テニス、バドミントン、スカッシュなどラケットスポーツを中心に、ラケットやウエアを展開し、特にテニスでは有力プレイヤーとも契約を結んでいる。
4月6日、イモラ・サーキットで開催されたランボルギーニ・アリーナにおいて、ランボルギーニの会長兼CEOを務めるステファン・ヴィンケルマンと、バボラのエリック・バボラCEOの出席のもと、ランボルギーニとバボラがコラボレーションし、パデル・ラケットを製造することを発表した。パデルはテニスとスカッシュを組み合わせたラケット競技で、ダブルスのみをプレイ。スペインやイタリアなど、南欧で高い人気を誇っている。
ランボルギーニとバボラが共同開発した最初のモデル「BL001」は、サンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ本社工場において50本のみが限定製造される。ランボルギーニが、スポーツ用品を自社ファクトリーで製造するのは、非常に珍しいケースだという。
スーパースポーツと同様の素材と技術を導入
ユニセックス仕様として開発されたパデル・ラケット「BL001」は、ランボルギーニのアイコニックなカラー5色を展開。この限定コレクターズエディション・ラケットは、ランボルギーニのサンタアガタ・ボロネーゼの本社工場内のカーボンファイバーパーツの専門エリアで製造される。
「BL001」はランボルギーニのスーパースポーツ製造で使用されている工具、プロセス、素材を使って開発された。 バボラはランボルギーニとのコラボレーション以前から、すでにパデル・ラケットにカーボンファイバーを導入してきたが、BL001はランボルギーニが持つ自動車用カーボンファイバーの専門技術が採用されている。
その構造はスーパースポーツのシャシーからインスパイアされており、インパクト面の変形を最適化すべく、高剛性モノコックフレームを導入。このモノコック構造はグリップにまで及んでおり、抜群のパワーとボールスピードを発揮しながら、ラケットを完璧にコントロールすることが可能になった。
高剛性シャシーの製造に使用されている高強度複合繊維をはじめ、この革命的なラケットには、ランボルギーニ製スーパースポーツと同じ素材を使用。「BL001」の技術的コンセプトとデザインは、バボラとランボルギーニの研究開発チームによる、約半年にわたる緊密なコラボレーションによって完成した。「BL001」は100%ハンドメイドで製造され、バボラの専門家による品質テストも実施される。
最初のコラボレーションにより開発された「BL001」のテクノロジーとカーボンファイバーのノウハウは、市販モデルにも応用される予定。今後数年内に、バボラはスペイン・バルセロナ近郊にあるパデル・スタジオにおいて、「BL002」と「BL003」という2種類のコラボラケットを生産する予定だ。