自分だけのメルセデスを注文できるカスタマイズプログラムが登場

300 SLのボディカラーも選択可能! メルセデス・ベンツの新ビスポークプログラム「マヌファクトゥーア」とは?

メルセデス・ベンツ S 580 eのマヌファクトゥーア仕様。フロントビュー
メルセデス・ベンツ S 580 eのマヌファクトゥーア仕様。フロントビュー。
メルセデス・ベンツは、細かな部分まで自分好みの仕様にビスポークできるカスタマイズプログラム「マヌファクトゥーア(MANUFAKTUR)」の適応モデルを追加。Gクラスをはじめ、Sクラス、CLS、メルセデスAMG GT 4ドア クーペ、メルセデス・マイバッハ Sクラスなどに適用する。

オーダーメイド感覚でオーダーできるメルセデス

メルセデス・ベンツ S580eのマヌファクトゥーア仕様。シート
メルセデス・ベンツはビスポークプログラム「マヌファクトゥーア」をスタートした。写真はマヌファクトゥーアで仕立てたS580e。

ロールス・ロイスやブガッティといったハイエンドブランドは、購入の際は“ビスポーク”が基本。シートのステッチやウッドパネルの種類はもちろん、内外装の配色、レザーやファブリックのマテリアルまで、顧客の好みを反映した特別な仕様をオーダーできるのが大前提となっている。顧客は本当に自分が望んだもの、自分だけにぴったり合ったものを手に入れることができる、というのが彼らの常識なのだ。コース料理におけるアラカルト、あるいはファッションにおけるオートクチュールのように。

メルセデス・ベンツも、2021年10月7日にビスポークプラグラム「マヌファクトゥーア(MANUFAKTUR)」をスタートすると発表した。オーダーメイド感覚でメルセデスをオーダーできるカスタマイゼーションプランとなる。

GクラスやSクラス、AMG GT 4ドアなどに適用

メルセデス・ベンツ S580eのマヌファクトゥーア仕様。コクピット
メルセデス・ベンツ S 580 eのマヌファクトゥーア仕様。2トーンの革巻きステアリングホイールなど、優れたクラフトマンシップを感じさせる丁寧な仕立てが特徴。

同社は2020年時点でGクラス専用のプログラムとして「G MANUFAKTUR」を導入していた。18パターンのレザーシートや2タイプのシートベルト、種々のリラクゼーション機能など幅広いメニューを設定し、Gクラスを自分好みの仕様に仕立てることができる完全受注生産オプションとして導入している。

その「マヌファクトゥーア」プログラムが、Sクラス(ロングホイールベース)、CLS、メルセデスAMG GT 4ドア クーペ、メルセデス・マイバッハ Sクラスにも適用されることになった。

300 SLやW123がまとった往年のカラーを復刻

メルセデス・ベンツ S580eのマヌファクトゥーア仕様。リヤビュー
メルセデス・ベンツ S 580 eのマヌファクトゥーア仕様。W123やW126を彷彿させる「ヴィンテージブルー」をまとっている。

「マヌファクトゥーア」プログラムは、ボディカラーひとつとっても特別だ。ツヤ消しマットカラーやソリッドまで幅広いペイントを用意するが、とりわけユニークなのが300 SL“ガルウイング”のシルバーや、W123(Eクラス)やW126(Sクラス)のブルーなど、1960〜80年代の外板色を復刻している点。ヴィンテージ メルセデスのもつ趣を、最新モデルにも反映させることができる。一方で、カシミヤホワイトやカラハリゴールド、ナイトブラックといった、最先端のトレンドであるサテンフィニッシュ仕上げのボディカラーもラインナップしている。

内装にも、ナットブラウン/ブラック、ヨットブルー/ブラック、トリュフブラウン/ブラックといった印象的でエレガントな2トーン配色を設定。さらに、高級感漂うダイヤモンドステッチ仕上げのレザーシートや、特製の2トーン革巻きステアリングホイール、ヘッドレストクッション、専用のフロアマットなどもチョイスすることができる。

乗降時の“演出”も特別仕様に

メルセデス・ベンツ S580eのマヌファクトゥーア仕様。プロジェクターライト
メルセデス・ベンツ S 580 eのマヌファクトゥーア仕様。乗降時には路面に“動くパターン”を照射するプロジェクターライトも採用している。

さらに、「マヌファクトゥーア」仕様の車両は、4機のLCDプロジェクターをドアに搭載。乗降の際、路面にアニメーションでブランドパターンを照射する特別な“演出”も用意している。

各ユーザーの個性を重視するパーソナライゼーションは、自動車だけでなくアパレル、ビューティ、レジャーなど様々な業界の一大潮流となっている。メルセデス・ベンツも新たなビスポークプログラムの導入を通じて、より優れたカスタマーエクスペリエンスを提供していく。

新型メルセデス・ベンツ SクラスのPHV仕様「S 580 e」。フロントビュー

メルセデス・ベンツの新型SクラスにPHVが登場! S 580 eはビジネスユースに最適な選択肢か

7代目となる新型Sクラスに、プラグインハイブリッド仕様の「S 580 e」が加わった。3.0リッター直列6気筒ガソリンにモーターを組み合わせ、EVモードでの航続距離はおよそ100kmを実現。ホイールベースもショート/ロングの両方を揃えるなど、ビジネスシーンも強く意識したフルサイズのPHVサルーンといえる。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…