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大幅なパワーとトルクアップを実現
RUFオートモービルは、1939年に整備工場としてドイツ・ファッフェンハウゼンにて創業。ポルシェ356、911のスペシャリストとしてヨーロッパ内で名声を得たあと、ドイツ連邦自動車局(KBA)から認可を受けた自動車メーカーへと発展した。
1970年代後半から、911のホワイトボディをベースに独自のハイエンドスポーツカーを生産しており、同時にポルシェ車両向けのアフターマーケットパーツやエンジンコンバージョンキットも展開している。
そして今回、RUFのエンジンコンバージョンキット「R91」と「R92」がリリースされた。このキットを導入すると、最高出力と最大トルクを大幅にパワーアップすることが可能になる。R91は最高出力745ps・最大トルク995Nm、R92は最高出力830ps・最大トルク930Nmを発揮し、各キット導入前と比較してR91が225ps/285Nm、R92が250ps/180Nmの向上を実現している。
RUF製コンプリートカー開発で培った技術
設計の主目的はピーク値の向上ではなく、軽快なレスポンスと滑らかな出力特性となり、ドライバーの意思に忠実なエンジンへと生まれ変わらせることにある。ボトムエンドから立ち上がる太いトルクと、レブリミットまで緩みなく伸び続ける出力曲線がその特徴だ。
ストレスフリーな走行性能と高い耐久性は、アウトバーンでの高速巡航から日本の過酷な渋滞路までシチュエーションを選ばない。また、キット導入前の車両と同等間隔での定期メンテンスが可能となっている。というのも、RUFのエンジンコンバージョンキットは自動車メーカーが設ける厳しい品質基準に沿って製作されるもので、その設計には「Rt35」や「RtR」などのRUF製コンプリートカー開発で培った技術が用いられている。
開発工程もコンプリートカー用エンジン製作と同様だ。完成までにエンジン単体のベンチテスト、実車両に搭載した状態での実走行テストを様々な走行条件下で何度も反復。そして、各テストで得られたデータとドライバーからのフィードバックをもとに再設計が何度も繰り返される。その上でRUFの理想とするパフォーマンスを獲得したパッケージのみが製品として提供されていく。
様々なレベルのエンジンチューンをラインナップ
日本に導入されるエンジンコンバージョンキットは、吸気系の刷新とECUの最適化によるライトパッケージから、排気系やターボチャージャー、インタークーラーを変更する仕様まで様々なラインナップを展開。
RUF製インコネル・エキゾーストシステムを導入するキットでは車重も軽量化され、より官能的なエキゾーストノートという新たな個性も加えられる。また、R91においては電子制御面のECUに加えて、駆動系のPDKを制御するGCUにも最適化が施されている。
キットの搭載は、RUFオートモービル日本インポーターの「RTC」において、専任メカニックが担当する。
【問い合わせ先】
RTC
TEL 075-956-0930
【関連リンク】
・RUFオートモービル 日本公式サイト
https://www.ruf-web.co.jp