ハイパフォーマンスカー「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」「日産 GT-R NISMO」を比較

最新最強4ドアサルーン「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を円熟の「日産 GT-R NISMO」とスペック比較

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスと日産 GT-R NISMO
メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスと日産 GT-R NISMO
メルセデスAMGが2024年1月にリリースした「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」の4ドアモデルは、同ブランドにおけるもっともハイパフォーマンスなモデルのひとつだ。そんなニューカマーに対し、もはや円熟の域に達した「日産 GT-R NISMO」は、スペック面でどのような違いがあるのだろうか?

MERCEDES-AMG GT 63 S E PERFORMANCE X NISSAN GT-R NISMO

ひとまわりコンパクトなのはGT-R NISMO

「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」は4ドアモデルということもあり、全長は2ドアの「GT-R NISMO」を大きく上回っている。また、全幅と全高についてもメルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスのほうが大きく、GT-R NISMOのほうが全体的にひとまわり小さいことがわかる。

もちろん、車両重量については、メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスが2.4tと重量級で、かなり重いことは言うまでもない。

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス

ボディサイズ=全長5050mm×全幅1955mm×全高1445mm
ホイールベース=2950mm
車両重量=2410kg
タイヤサイズ=275/35R21(前)/315/30R21(後)

日産 GT-R NISMO

ボディサイズ=全長4700mm×全幅1895mm×全高1370mm
ホイールベース=2780mm
車両重量=1720kg
タイヤサイズ=255/40ZRF20(前)/285/35ZRF20(後)

「最新」を求めるか、「円熟」を求めるか

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスのパワートレインは、強力なV型8気筒ツインターボエンジンを、電気モーターによってさらにアシストする最新のものだ。その結果、特に最大トルクについてはGT-R NISMOを大きくしのぐものとなっている。

一方、GT-R NISMOに搭載されるのは、「名機」として知られる「VR38DETT」型3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンだ。設計の古さは否めないところではあるが、最新モデルにはない妙味があり、ある意味で安心感のあるパワートレインであると言えるだろう。

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス

エンジン形式=V型8気筒ツインターボエンジン+電気モーター
排気量=3982cc
システム最高出力=843PS
システム最大トルク=1400Nm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD

日産 GT-R NISMO

エンジン形式=V型6気筒ツインターボエンジン
排気量=3799cc
最高出力=600PS/6800rpm
最大トルク=652Nm/3600-5600rpm
トランスミッション=6速DCT
駆動方式=AWD

GT-R NISMOのほうが約300万円割安だが…

どちらも3000万オーバーのプライスタグを付けているが、ベース価格で見れば、GT-R NISMOのほうがやや割安だ。

一方、両車のパフォーマンスについては甲乙つけがたいが、内装の質感や快適装備についてはメルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスに軍配が上がる。

そう考えると、メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスのコストパフォーマンスは決して低いとは言えないだろう。

車両本体価格

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス 3340万円
日産 GT-R NISMO 3008万5000円

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