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Audi RS Q8 performance
前後ライトのデザインを刷新
アウディ・スポーツ(Audi Sport GmbH)は、アウディのSUVラインナップの頂点に立つ「RS Q8」の改良新型を発表。同時に走行性能を強化した「RS Q8 パフォーマンス」の追加も発表した。
エクステリアに関しては、新形状のエアインテークとハイグロスブラックのブレード(RS Q8 パフォーマンスはマットグレー)を備えたフロントエプロンを導入。大型シングルフレームグリルは、ハニカム構造のデザインを再解釈し、それぞれのハニカムセルがより立体的な形状に変更されている。
ベースとなったQ8同様に最新の「マトリクスLEDヘッドライト」を導入。ハイビームにアウディレーザーライトを追加した「HDマトリクスLEDヘッドライト」もオプションで選択可能となっている。アウディ・レーザーライトは照射範囲を大幅に拡大し、5種類のデジタル・デイタイム・ランニング・ライトシグネチャーがより先進的なエクステリアを演出する。
リヤセクションは2基の楕円形テールパイプを左右に配置し、テールパイプの間にレーシーなリフレクター付きディフューザーを装着。今回初めて、5つのデジタル・ライトシグネチャーを備えた「OLEDリヤライト」も搭載された。OLEDリヤライトはアシスタンスシステムと連動した近接表示機能を備えており、「RS Q8」専用としてチェッカーフラッグ・デザインも導入されている。
アウディ・スポーツ最強の640PSを発揮
アウディ・スポーツ製4.0リッターV型8気筒TFSIツインターボ・ガソリンエンジンは、RS Q8が最高出力600PS(441kW)、最大トルク800Nmを発揮。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は電子リミッターで250km/hに制限されるが、オプションで305km/hにまで引き上げることができる。
RS Q8 パフォーマンスは、最高出力が640PS(471kW)、最大トルクが850Nmにまで引き上げられた。このV8ツインターボはアウディ・スポーツ製内燃機関エンジン最強のスペックを誇り、0-100km/h加速は3.6秒に達する。
新開発の軽量エキゾーストシステムは、背圧を低減することで大幅なパフォーマンスアップを実現。さらに、先代モデルよりもスポーティかつ、低音の効いたサウンドを楽しむことができる。オプションとして、より高性能な「RSスポーツ・エキゾーストシステム」も用意された。
アウディ・スポーツのマネージングディレクターを務めるロルフ・ミヒルは、「RS Q8」「RS Q8 パフォーマンス」改良新型について次のようにコメントした。
「新型RS Q8とRS Q8 パフォーマンスは、どちらもパフォーマンスとエレガンスを体現した高性能SUVとして開発されました。Q8シリーズのトップモデルとして、ドライビングパフォーマンスの追求やプレステージ性に、日常域における使い勝手を融合し、爽快なドライブ体験を提供します」
ニュルブルクリンク最速の称号を獲得
開発期間中、RS Q8 パフォーマンスは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいてタイムアタックを実施。レーシングドライバー兼開発ドライバーのフランク・スティップラーがRS Q8 パフォーマンスのステアリングを握り、全長20.832kmのコースをわずか7分36秒698で走破した。
このラップタイムは先代RS Q8のタイムを6秒近く更新。さらにSUV/オフロードビークル/バン/ピックアップクラスにおいて、従来の記録を2秒以上も上まわった。RS Q8 パフォーマンスが、ニュルブルクリンクにおいて市販SUV最速の称号を手に入れたかたちだ。
タイムアタックに使用されたRS Q8 パフォーマンスには、ダンピング制御とRS専用チューニングが施された「アダプティブ・エア・サスペンション・スポーツ」、「機械式アクティブ・ロール・スタビライゼーション(eAWS)」、「オールホイール・ステアリング」、「クワトロ・スポーツ・ディファレンシャル」が導入されている。
ニュルブルクリンクにおいて最速ラップタイムを記録したことを受けて、ミヒルは次のようにコメントした。
「RS Q8 パフォーマンスのノルドシュライフェにおける素晴らしいラップタイムは、改良型V8エンジンとサスペンションコンポーネントの完璧な相互作用、そして絶対的なパフォーマンスを追求するアウディ・スポーツの情熱によって実現しました」