クラシック・レンジローバーを現代の使用状況にアップデート

新型が出ても衰えぬ魅力! リボーン レンジローバー クラシック・シリーズ、ULEZに対応して発売 【動画】

英国キングスレー・カーズ、ロンドンの排出ガス規制に対応した「ULEZ リボーン レンジローバー クラシック・シリーズ」を発売
クラシック・ランドローバーを今後も都市部で使用し続けるために、様々なアップデートが施された。
英国のレンジローバー専門ディーラー「キングスレー・カーズ(Kingsley Cars)」は、10月25日から施行されるULEZ(超低排出規制ゾーン:Ultra Low Emmision Zone)の拡大に伴って、規制に完全適合したULEZ リボーン レンジローバー クラシック・シリーズを発売する。

ULEZ Reborn Range Rover Classic

ロンドンのULEZ規制地域拡大に対応

英国キングスレー・カーズ、ロンドンの排出ガス規制に対応した「ULEZ リボーン レンジローバー クラシック・シリーズ」を発売
2021年10月25日から、ロンドンの排出ガス規制「ULEZ」の対象地域が拡大することを受けて、キングスレー・カーズはクラシック・ランドローバーの規制対応モデルを発表した。

キングスレー・カーズは、英国のオックスフォードシャー州アインシャムを拠点として、2001年にデイモン・オーロフ(Damon Oorloff)によって設立。クラシック・レンジローバーやランドローバーのスペシャリストとして知られており、これまで400台以上のレンジローバー・クラシックをレストアした経験を持つ。

今回、2021年10月25日からロンドンが導入するULEZ(超低排出規制ゾーン)地域が拡大することを受けて、キングスレー・カーズはレンジローバー・クラシックのデザインと魅力を保ちながら、ULEZに完全対応したモデルを導入した。今後、ULEZに対応していない車両がロンドンの中心部に乗り入れる場合、追加通行料金を支払う必要がある。

ULEZ リボーン レンジローバー クラシックは、パワーユニットを規制に対応した4.0リッター/4.6リッターV型8気筒ガソリンエンジンにアップグレードし、最新のZF社製オートマチックギヤボックスを組み合わせた。また、ドライバーに焦点を当てたテクノロジーのアップデートを施し、都市部に住むオーナーがULEZ規制を考慮せずに通勤できるように改良。価格は12万5000ポンドからと設定し、製造には仕様に応じて約6~8ヵ月を要する。2021年11月にオーダーした場合は2022年夏にデリバリーされる予定だ。

4.0リッターと4.6リッターV8モデルをラインナップ

英国キングスレー・カーズ、ロンドンの排出ガス規制に対応した「ULEZ リボーン レンジローバー クラシック・シリーズ」を発売
パワーユニットは、排出ガス規制をクリアした4.0リッターと4.6リッターV8ガソリンモデルを用意。これにZF社製4速オートマチックが組み合わせられる。

ULEZ リボーン レンジローバー クラシックは、2ドアと4ドアをラインナップし、ロンドンの都市生活と長距離ドライブを念頭に置いて再設計された。ベースとなるレンジローバー・クラシック(1981年以前の車両であるため、ヒストリックステータス・ビークルに分類)はボディシェルレベルに分解され、徹底的にサビを除去。必要に応じて修復を施し、シームシーラーとラバーコーティングで保護した後、高品質ペイントで美しく仕上げられる。ボディには3年間の腐食保証を付帯して販売されるカタチだ。

ベースモデルは再設計された最高出力220hpを発揮する4.0リッターV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。オプションで、最高出力270hpを発揮する4.6リッターV型8気筒ガソリンも用意されている。どちらのエンジンも信頼性を向上させるべく、アップグレードされたZF社製「4HP22」4速オートマチックギヤボックスと、完全にリビルドされたボルグワーナー社製トランスファーボックスを搭載。この結果、燃費が大幅に向上することになった。

その他のオプションとしては、足まわりに強化アンチロールバーを含む「キングスレー・ファストロード・サスペンション・キット」、フロント6ポット/リヤ4ポットキャリパーと大型ディスクによる「キングスレー・ビッグブレーキ・キット」が選択可能。さらにバネ下重量を軽減し、剛性アップを図れる鍛造アルミホイールも用意されている。

現代の使用に合わせた最新デバイスを用意

英国キングスレー・カーズ、ロンドンの排出ガス規制に対応した「ULEZ リボーン レンジローバー クラシック・シリーズ」を発売
インテリアはベースモデルの味わいを残しながら、ナビゲーションシステムなどの最新デバイスを自然に溶け込ませている。

インテリアは現代的な利便性を備えつつ、ベースモデルへのリスペクトを重視してリデザイン。シートヒ―ターが標準装備されており、リヤシートには安全性を考慮して2基のヘッドレストと3基のアームレストが追加された。シートベルトにもツイードやレザーを使用しており、標準のブラックに加えて、カスタムカラーのチョイスも可能だ。さらに4つのドアすべてにパワーウインドウが装備され、電動調整式ミラーも追加された。

装備面では、様々な最新デバイスをオプションリストから選ぶことができる。リヤビューカメラ付きフロント&リヤセンサー、最新のナビゲーションシステム、切替式可変アシスト電動パワーステアリング、ウォッシャー付きLEDヘッドランプ、JL Audioの700w・7スピーカーオーディオシステム(DAB付き)、リヤ用iPadエンターテイメント・インテグレーションなどをラインナップ。また、Apple CarPlayとの同期機能、ワイヤレス・スマートフォン充電システム、アンビエントライティングなども搭載可能だ。

キングスレー・カーズの創設者、デイモン・オーロフは「ULEZ リボーン レンジローバー クラシック」について次のようにコメントした。

「人生の大半をクラシック・レンジローバーと過ごし、このクルマを中心にビジネスを構築してきたキングスレー・カーズにとって、レストアビジネスを継続するだけでなく、現代の用途に合わせて強化することが重要でした。この結果、登場したのがULEZ リボーン レンジローバー クラシック・シリーズです。クラシックモデルのファンや愛好家のために開発されたこのシリーズは、ロンドンで運転する際もULEZ通行料の影響を受けずにドライブを楽しむことが保証されています」

「キングスレー・カーズのような企業にとって、ヒストリックカーを今後も公道で走らせ続けることはとても重要です。お客様の日常生活に最新テクノロジーを搭載することで、ヒストリックカーを所有して得られるヴィンテージ感や魅力を維持しつつ、クルマの使い勝手を向上させたいと考えています」

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ジャガー・ランドローバーは、第5世代へと進化した新型ラグジュアリーSUV「レンジローバー」を発表した。新型レンジローバーは、モダンさを湛えた美しいエクステリアやインテリア、洗練されたテクノロジーとシームレスなコネクティビティを実現。効率的なマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドに加えて、2024年にはフルEV仕様がデビューする予定だ。

ULEZ リボーン レンジローバー クラシックを動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…