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BYD SEAL
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HYUNDAI KONA
形も大きさも違うがそれ以上に重量差が大
「BYD シール」も「ヒョンデ コナ」も日本に導入されたばかりの比較的新しいモデルだ。同じEVだが、ヒョンデは激戦区であるコンパクトSUVカテゴリーへ、BYDにもコンパクトSUVがあるが、さらに高級セダンカテゴリーへも進出し、両社の戦略は分かれた。
ジャンルが異なるのでボディの形もサイズも全く違う。ただし全幅は50mmの差しかない。逆に捉えれば、コナはコンパクトSUVながらゆとりのある室内空間を持つと言えようか。
そしてさらに差が大きいのが車重である。シールはコナより370kgも重く、タイヤの摩耗の度合いが大きく違ってきそうだ。
BYD シール
ボディサイズ=全長4800mm×全幅1875mm×全高1460mm
ホイールベース=2920mm
車両重量=2100kg
タイヤサイズ=235/45R19
ヒョンデ コナ Voyage
ボディサイズ=全長4355mm×全幅1825mm×全高1590mm
ホイールベース=2660mm
車両重量=1730kg
タイヤサイズ=215/60R17
大衆車的な駆動方式か高級車らしい駆動方式か
シールもコナも、現在のEVのセオリーであるリチウムイオンバッテリーを搭載しているという点は変わらない。しかし、モーターのスペックと駆動方式は大きく異なる。コナは204PSで前輪駆動(FWD)、シールは312PSで後輪駆動(RWD)となっている。同じEVと言えども、ベーシックカーか高級車かで思想が異なると言えそうだ。ただ、コンパクトなSUVで204PSという最高出力はパワフルだ。コナは見た目以上にスポーティに走るだろう。
ちなみに航続距離は、コナが625kmでシールは640km。両車とも実用的な航続距離を備えているが、車両サイズに起因するバッテリー容量の差を考えるとコナは健闘している。
BYD シール
駆動用バッテリーの種類=リチウムイオン電池
定格出力=70.0kW
最高出力=230PS
最大トルク=360Nm
トランスミッション=1速固定
駆動方式=RWD
ヒョンデ コナ Voyage
駆動用バッテリーの種類=リチウムイオン電池
定格出力=50.0kW
最高出力=204PS/5800-9000rpm
最大トルク=255Nm/0-5600rpm
トランスミッション=1速固定
駆動方式=FWD
コストパフォーマンスの高さは両車互角か
シールとコナの車両価格は75万9000円の差がある。コナの高いコスパぶりはさておき、高級指向のシールも500万円台前半の勝負価格と言える。ちなみに国からの補助金は両車ともに45万円。シールは実質的に400万円台となるので、よりお得感が高く見えるかもしれない。