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“機動性”を追求した3Dデザインが身上
1989年にオランダ アムステルダムで始動したデニムブランド「G-Star RAW」は、アメリカのジーンズに敬意を表しつつ、革新的なデザインを採り入れた独自のプロダクトで世界中にファンを獲得してきた。
なかでも特徴的なのが立体裁断を採用した「3Dデザイン」で、フィット感や動きやすさ、着心地の良さを徹底的に追求する姿勢を貫いている。その一方で、工業作品に着想を得たり、異素材を組み合わせたりと、ジーンズの可能性を探究。機能的で無骨、それなのにモダンでスタイリッシュという相反する要素を見事に共存させている。ヨーロッパらしいラグジュアリージーンズのパイオニアのひとり。そう言うことができるだろう。
スカヨハ役も務めたスタント界屈指の実力派
そのG-Star RAWが、今回コラボレーションの相手に選んだのが数々のハリウッド映画で活躍するスタントウーマン、サラ・レジート。そんな両者のコラボアイテムが2021年11月に販売スタートするのを記念して、特別なムービーが公開された。
約1分のスペシャル動画の“主演”、サラ・レジートは1992年フランス生まれ。12才でキャリアをスタートした彼女は、これまでに数々のスタントショーやレースで活躍してきた。“バイクとのダンス”の仕方を知り尽くしたプロフェッショナルでもあり、何年もかけて培ってきたその技術を活かし、いまや世界最高のスタントウーマンとして多くのスタントダブルを務めている。ちなみに『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では“ブラック・ウィドウ”役のスカーレット・ヨハンソンのスタントをこなした。
これぞ「ハードコア・デニム」の正しい用法
今回公開された動画では、そのサラ・レジートがG-Star RAWのウェアを身にまとい、圧巻のバイクアクションを繰り広げる。撮影の舞台となったG-Starインターナショナル本社で、サラが乗り回すのはKawasaki製マシン。「G-Star RAW」のタイトなスキニージーンズに身を包んだサラは、Kawasakiのバイクを手足のように操りながら、ウイリーやジャックナイフ、バーンナウトなどのテクニックを次々に披露する。
映像の中でサラが着用しているのは、デニムジャケット「Arc 3D Pilot」(2万9700円)と、「Kafey Ultra High Skinny Jeans」(1万9800円)。かなり細身のスタイリッシュなデザインでありながら、これだけの激しい動きを許すというG-Star RAWならではの設計の優秀さを垣間見ることができる。そしてなにより、サラの華麗、かつ大胆な美技がとにかくひたすらカッコイイ。あんなデニムを着て、あんな風にバイクに乗れたら・・・そんな妄想についつい取りつかれてしまうし、これぞG-Starのデニムの一番正しい使い方だと思えてくる。
今回公開した特別ムービーは、まさしく「ハードコア・デニム」という理念を大切にするG-Star RAWの美学が詰め込まれた彼らからの“メッセージ”といえる。