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2025 BMW XM Kith Concept
「Kith」ブランドとのコラボモデル第3弾
米国・ニューヨークにおいて、ロニー・ファイグによって設立されたファッション&ライフスタイルブランド「Kith」。今回、KithのCEO兼クリエイティブディレクターを務めるロニー・ファイグが、BMW M社初の電動ハイパフォーマンスモデル「XM」のユニークなワンオフモデルと限定仕様を製作した。
BMWとKithはこれまでもコラボレーションを行っており、ワンオフ仕様の「2025 BMW XM Kith コンセプト」はその第3弾。アート・バーゼル・マイアミ2024では、こちらもロニー・ファイグが手がけた1981年型「BMW M1 E26」と共に初公開された。
2020年の「M4 コンペティション クーペ」、2022年の「 i4 M50 xDrive」をベースにロニー・ファイグがデザインしたスペシャルエディションに続き、BMWとKithは最新コラボレーションとして、BMW M1以来となるBMW M社のオリジナルモデル「XM」をチョイスした。XMは、サイドアクセントストリップ、リヤの「BMW」エンブレム、テールライトのルーバー構造など、M1をオマージュしたデザイン要素が導入されている。
また、このコンセプトカーをベースに、エクステリアとインテリアに専用デザインを施した「2025 BMW XM by Kith」が2025年発売される。また、会場ではアパレルとライフスタイル製品をラインナップする新たな「Kith for BMW コレクション」も展示された。
パープルで纏められたコンセプトカーの内外装
「2025 BMW XM Kith コンセプト」のエクステリアとインテリアは、ロニー・ファイグとBMWとのコラボレーションにより、XMが持つ特別なキャラクターとスポーツパフォーマンスを表現。市販車に求められる交通法規にとらわれず、洗練されたライティングコンセプトを採り入れた。エクステリアカラーは、BMW Individual「フローズン・テクノ・バイオレット・メタリック」がチョイスされ、パープルをメインに全体がまとめられている。
サイドアクセントストリップは、ブラックのバックライトストリップに変更され、各ストリップには363個ものフルカラーLEDユニットが配置された。ライトストリップを機能させると、「Kith」の文字の周囲がダイナミックなパープルの光に包まれる。また、サイドパネルのトリムエレメントにも、バックライト付きの「Kith」ロゴがあしらわれた。
LEDヘッドライトユニットにもパープルのカラースキームを導入。ロービームヘッドライト用LEDマトリックス・ディスプレイを使用することで、メインヘッドライトのガラスカバー部分に「Kith」ロゴを表示する。Mラジエーターグリルのアイコニックグローもパープル、さらに23インチ・軽量アロイホイールにもパープルペイントが採用された。
M1のデザインをオマージュし、フロントが30mm、リヤが35mmローダウンされ、トラックは40mmワイド化。インテリアはXMの「Mマルチファンクション・シート」から「Mカーボン・バケットシート」に変更。シートサーフェイスには「Kith」のモノグラム柄がエンボス加工で施され、ヘッドレストにはMストライプと「Kith」エンブレムが組み合わせられた。
47台限定の「2025 BMW XM by Kith」
今回公開されたコンセプトモデルをベースに製作された「2025 BMW XM by Kith」が、2025年に47台限定で販売される。M1のデビューから47年を記念し、47台のみを限定製造。2025年後半から、エンスージアストやコレクターに向けにデリバリーされる予定だ。
ボディカラーはM1をオマージュし、コンセプトカーと同様にBMW Individual「フローズン・テクノ・バイオレット・メタリック」。Kithが2025 BMW XM by Kithのために調色したこのカラーは、限定モデルにのみに使用される(今後、他のモデルへは再使用されない)。また、BMW Individual「フローズン・ブラック・メタリック」を選ぶことも可能だ。
サイドウィンドウグラフィックとアクセントストリップはブラック、フロント/リヤ/サイドに配置されたモデル名と「Kith」ロゴのアウトラインはテクノ・バイオレット・メタリックが組み合わせられた。足元にはジェットブラック仕上げの23インチ・スタースポーク・M軽量アロイホイールが標準装備される。
インテリアはドアシルにイルミネーションが施され、限定モデルであることを証明する「1/47」専用プレートがあしらわれた。ベロア製フロアマット、センターコンソールのコントロールセンターには「Kith」ロゴとMストライプが入る。