目次
Volkswagen Polo
アウディ 50の兄弟モデルとして開発
1975年のデビュー以来「フォルクスワーゲン ポロ」は世代や国を超えて多くの人々を魅了し、Bセグメントにおけるパイオニアとなってきた。6世代にわたり2000万台以上が販売されており、このクラスで最も成功したモデルであるポロが、誕生50周年を迎える。
1970年代、フォルクスワーゲンは、長年ラインナップを支えてきたビートルに代わる、新世代モデル群の投入を計画。1973年にパサート、1974年にゴルフ、そして1975年3月にポロがデビューを飾った。ゴルフの下のセグメントに導入されたポロは、前輪駆動を採用した新モデルファミリーを締めくくる存在として開発されている。
初代ポロは、同じグループの「アウディ 50」がベースであり、フォルクスワーゲン専用に小改良を施し、ヴォルフスブルク工場で量産。市場に投入されると、瞬く間にコンパクトカーセグメントに新風を吹き込んだ。すっきりとしたデザインと高い機能性が、時代の流れを捉えたのである。
以来50年、6代目まで進化を重ねたポロは、様々な技術革新だけでなく、誰もが手に入れやすいモビリティの象徴として人気を集めてきた。上位セグメントと変わらない最先端テクノロジー、適正な価格、十分なパフォーマンスは全ての世代のポロに受け継がれている。
6世代にわたり進化を重ねてきたポロ
世代を重ねるごとに、ポロはさらなる進化を遂げてきた。1981年に投入された2代目ポロは、スペースや快適性が向上、エンジンが近代化されるなど、様々な改良が施された。1986年にはハイパフォーマンス仕様として1.3リッター直列4気筒スーパーチャージャーを搭載した「ポロ クーペ GT G40」も導入されている。
1994年に登場した3代目ポロは、このクラスとしては初めてエアバッグを標準装備。1998年にはポロとしては初となる「GTI」を発売する。大幅なサイズアップを果たした4代目ポロは、2001年にデビュー。フロント&サイドエアバッグ、パワーステアリング、ABSを標準装備し、新たなレベルの快適性と安全性を実現している。提供した。2009年からは、インフォテインメントシステムとアシスタンスシステムが搭載され、これまで以上に快適なドライビングが可能になった。
2009年にデビューした5代目ポロはモータースポーツで活躍。ポロ R WRCは、2013年から4年連続で世界ラリー選手権(WRC)のタイトルを獲得している。現行モデルの6代目ポロは、MQB(Modulare Quer Baukasten)をベースに開発され、2017年にワールドプレミア。コネクティビティ、安全性、ドライビングダイナミクスの面で、セグメントに新たなスタンダードを打ち立てたと言えるだろう。
フォルクスワーゲン・クラシックは、2025年のポロ・アニバーサリーイヤーを記念し、様々なイベントにおいて貴重なポロ・コレクションを公開する。まず、2025年1月31日から2月2日まで開催されるブレーメン・クラシック・モーターショーに、オーシャニックブルーの1975年製ポロ Lと、ユニークな1977年製ヒルクライム ポロでが展示される予定だ。
【関連リンク】
・「フォルクスワーゲン ポロ」50周年記念サイト