ストレッチ仕様「BMW X3」が2025年2月末からデリバリー

ホイールベースを“111mm”も延長した「BMW X3」ストレッチ版が販売開始「ただし中国市場専用開発」

BMWは中国市場専用に開発され、中国で製造される「BMW X3」ストレッチバージョンのデリバリーを2025年2月末から開始する。
BMWは中国市場専用に開発され、中国で製造される「BMW X3」ストレッチバージョンのデリバリーを2025年2月末から開始する。
BMWは、中国市場においてX3のホイールベースをストレッチした「X3 xDrive 25L Luxury」と「X3 xDrive 30L」のデリバリーを、2025年2月後半からスタートする。ストレッチ仕様のX3はBMWとブリリアンスの合弁会社「BMWブリリアンス・オートモーティブ」の瀋陽工場で製造され、中国市場のみで販売される予定だ。

BMW X3 xDrive 30L

2種類のガソリンエンジンを設定

中国市場専用に開発された「BMW X3」ストレッチ仕様のエクステリア。
EV人気の高い中国市場だが、BMWはストレッチバージョンにスペックの異なる2種類のガソリンエンジン仕様を用意した。

BMW X3のストレッチバージョンは、中国市場におけるカスタマーからの要望に応えるべく中国専用に開発・製造され、現時点で中国市場でのみ販売される予定となっている。現行X3はBMWの最多量販モデルのひとつであり、中国市場において2023年に15万6000台を販売。中国におけるBMW Xモデル全販売台数の約40%を占めている。

ホイールベースはX3のグローバル仕様から111mm延長された2975mm。延長分はすべてリヤシートのレッグルームに当てられ、大幅な居住性アップを実現した。リヤシートにはコンフォートクッションと、ワイヤレス充電用トレイを内蔵したセンターアームレストが標準装備される。

ストレッチバージョンは、中国において2種類のガソリンエンジンをラインナップ。標準仕様の「X3 xDrive 25L Luxury」は、最高出力140kW(192PS)、最大トルク310Nmを発揮し、0-100 km/h加速は8.7秒、最高速度は214km/h。上級仕様の「X3 xDrive 30L」は最高出力190 kW(261PS)、最大トルク400Nmを発揮し、0-100km/h加速は6.5秒、最高速度は電子リミッターで239km/hに制限される。

ロングホイールベース化による広大な室内

中国市場専用に開発された「BMW X3」ストレッチ仕様のインテリア。
ホイールベースが111mm延長されたことで、広々としたリヤシートの居住空間を実現。ニールームは96mm、レッグルームは100mm拡大された。

111mmロングホイールベース化されたX3だが、BMWのSAVに求められる「50:50」の重量配分を維持。ほぼ完璧なバランスとトップクラスのハンドリングを実現したと謳う。さらにホイールベースの延長により、スムーズで安定したドライビング特性をもたらしているという。広々とした室内は特にリヤコンパートメントで顕著で、ニールームは96mm、レッグルームは100mmも拡大された。

コクピットには最新の「BMWオペレーティング・システム9」、BMWカーブド・ディスプレイ、BMWインタラクションバー、新形状のステアリングホイール、センターコンソールとドアパネルのカラーコントラスト・ライティングエレメントを搭載。標準装備されるヴェガンザ・コンフォートシートは、3パターンのツートーンカラーから選ぶことができる。

エクステリアにも中国市場専用ディテールを導入。「X3 xDrive 25L Luxury」と「X3 xDrive 30L」ともに、キドニー・グリルには「BMWアイコニック・グロー」を標準装備され、エクステリアカラーはフローズン仕上げを含む、5種類のメタリックペイントをラインナップする。

東京・麻布台のブランド・ストア「FREUDE by BMW」で発表された新型「X3」。

フルモデルチェンジで4代目となる新型「BMW X3」が日本導入「全車48Vマイルドハイブリッドを搭載」

東京・麻布台のブランド・ストア「FREUDE by BMW」で新型「X3」の日本導入が発表された。ガソリン、ディーゼルともに全車48Vマイルドハイブリッドシステムによって電動化された4代目主力SAVである。今年6月のワールドプレミアから半年経たずに導入されたことからも、日本市場が重視されたことが窺える。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…