「トヨタ GR スープラ “A90 Final Edition”」、150台を日本に導入

最後の一部改良を実施した「トヨタ GR スープラ」最終特別仕様“A90 Final Edition”抽選販売開始

TOYOTA GAZOO Racingは、GRスープラの一部改良を実施。現行スープラの最後を飾る特別仕様車「スープラ “A90 Final Edition”」を抽選販売する。
TOYOTA GAZOO Racingは、GRスープラの一部改良を実施。現行スープラの最後を飾る特別仕様車「スープラ “A90 Final Edition”」を抽選販売する。
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は「スープラ RZ」グレードに一部改良を実施。3月21日から全国のトヨタ販売店において販売を開始した。また、全国の「GR Garage」において特別仕様車「スープラ “A90 Final Edition”」の抽選受付をスタート。スープラ “A90 Final Edition”は日本において150台を限定導入。抽選の受付期間は3月21日から4月13日まで、当選発表は5月9日を予定している。

TOYOTA Supra “A90 Final Edition”

17年ぶりに復活したスープラの集大成

一部改良を実施した「トヨタ GR スープラ RZ」のエクステリア。
2019年に復活を果たしたGRスープラ。現行モデルの集大成として、今回ブレーキ性能アップや剛性レベルの向上を施した一部改良を実施。さらに特別仕様車「スープラ “A90 Final Edition”」を150台導入する。

2019年、マスタードライバーの“モリゾウ”こと豊田章男会長の強い想いで17年ぶりに復活したGRスープラ。その発表に際し、豊田会長は次のようにスープラへの思いを語っている。

「ニュルブルクリンクでの運転訓練で長い時間を一緒に過ごしたスープラは、自分にとって“特別な旧友”のような存在です。当時、ニュルブルクリンクで他のメーカーが発売前のプロトタイプカーを走らせている中、私たちは既に生産を終了した古いスープラでしか走ることができず、とても悔しい想いをしました」

「スープラ復活を待ち望んでいたのは世界中の多くのファンだけでなく、私も“スープラを復活させたい”という想いを密かに持ち続けていたのです。新型GRスープラは、ニュルブルクリンクで鍛えられ、生まれたクルマです。走る楽しさ以上の経験を提供できるクルマになったと、自信を持ってお伝えします」

2019年の発売以降もGRスープラは進化を続け、2020年と2022年には一部改良モデルを発売。今回導入されるGRスープラ RZの一部改良モデルは、市街地からワインディング、サーキットまで存分に走りを楽しめるよう「一体感のある走り」が追求された。安心・安全のためのブレーキ性能を向上させた上でボディ、サスペンション、シャシー剛性の向上、チューニングの最適化、空力性能の改善が施されている。

合わせて日本市場においては「スープラ RZ」グレードの一部改良モデルと、現行スープラの集大成として最高の性能を備えた特別仕様車「スープラ “A90 Final Edition”」を150台限定導入。前述のように抽選受付が開始された。また、2025年4月12〜13日に岡山国際サーキットで開催される2025年シーズンのスーパーGT開幕戦において、スープラ RZ一部改良モデルと「スープラ “A90 Final Edition”」を展示する予定だ。

TGR-Eよる専用エアロパーツを採用

「トヨタ GR スープラ “A90 Final Edition”」のエクステリア。
GRスープラ GT4の開発や、欧州においてモータースおポーツ活動を行うTOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)が、スワンネック式リヤウイングなど、空力パーツの開発を担当した。

最終生産仕様として世界300台のみが販売される特別仕様車「スープラ “A90 Final Edition”」は、GRスープラ GT4の開発を担当したTOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)が、エアロダイナミクスの開発を担当した。

新たにカーボンフロントスポイラー、カーボンフロントカナード、フロントセンターフラップを採用。GRスープラ GT4を彷彿させるスワンネックタイプのカーボンファイバー製リヤウイングを装着し、前後の空力バランス、ダウンフォース、ドラッグを最適化し、接地性とハンドリング性能を向上させた。さらにカーボンボンネットダクトを追加。脱着式のインナーダクトを採用したことで、取り外し時には冷却性能が大幅に向上する。

3.0リッター直列6気筒直噴ターボは、吸気経路を見直し、低背圧触媒を採用することで圧力損失を低減。合わせてエンジン制御を最適化したことで、最高出力が387PSから435PS、最大トルクが500Nmから570Nmにまで引き上げられている。

エンジンオイルパンにバッフルプレートを追加し、コーナリング性能向上に伴う高G域でのオイルの偏りを防止。エンジン性能向上に伴い、冷却性能を強化。ラジエーター冷却ファンを強化するとともにサブラジエーターを追加し、さらに、ディファレンシャルギアカバーの冷却フィンを大型化している。

足まわりには、GRスープラ GT4が採用しているKW製サスペンションを採用。前後スタビライザーを強化することで、限界性能を向上させた。フロントロアアームに強化ゴムブッシュ、フロントコントロールアームにピロボールジョイントを採用。リヤサブフレームをGRスープラ GT4と同じアルミリジッドマウントとすることで、サスペンションとボディの一体感を向上させた。

車両本体価格(税込)

GR スープラ RZ(6MT/AT):800万円
GR スープラ“A90 Final Edition”(6MT):1500万円

【問い合わせ】
トヨタ自動車お客様相談センター
TEL 0800-700-7700

【関連リンク】
・TOYOTA GAZOO Racing公式サイト

カスタマー向けレーシングカー「GR スープラ GT4 EVO2」の走行シーン。

チームやドライバーからのフィードバックでよりドライブしやすくなった「GR スープラ GT4 EVO2」【動画】

トヨタのモータースポーツ部門「TOYOTA GAZOO Racing(TGR)」は、カスタマー向けレーシングカー「GR スープラ GT4 EVO2」の販売を開始した。GR スープラ GT4 EVO2は、世界中のレーシングチームやドライバーからのフィードバックを活用し、パフォーマンス、信頼性、操作性を向上。欧州における販売価格は20万2000ユーロ、2025年シーズンから導入が開始される。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…