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Alpine A106
トリコロールに彩られた「A106」

今から70年前の1955年6月、ルノーのディーラーを経営していたジャン・レデレはアルピーヌを設立した。その数日後、ルノーの上層部に「ルノー 4CV」をベースに自身が開発した3台の「A106」を披露した。パリ南西部にある歴史的な建物の前に青、白、赤の車を並べた若き起業家は、ルノーのパワートレインをベースにフランスのスポーツブランドを立ち上げるという、野望の舞台を巧みに演出したのである。
彼の自信と演出力は上層部を突き動かし、すぐにルノー本社からのサポートを得ることになった。それこそが、革新的なアイデア、時代を先取った技術、そしてモータースポーツを通じた、今日まで続くアルピーヌによる冒険の始まりだった。
アルピーヌ70周年を記念した動画シリーズ『Alpine, 70 years(アルピーヌ、70年)』は、達成と挑戦に満ちたこの壮大な物語を、その創世記からの歴史的な出来事を関係者の証言とともに振り返る。
クリーフCEOとジャン=シャルル・レデレが登場

アルピーヌの公式YouTubeチャンネルに、フランス語版と英語版が公開された第1弾『アルピーヌ・レジェンド(The Alpine Legend)』は、アルピーヌというブランドの起源と、電動モビリティの時代に現在のアルピーヌが直面する課題について考察。今回のエピソードは2人のキーパーソンが登場する。
その2人と、アルピーヌCEOのフィリップ・クリーフと、アルピーヌ創業者ジャン・レデレの息子であり、現行アルピーヌ A110を操るアマチュアレーシングドライバー、そしてアルピーヌのコレクターでもあるジャン=シャルル・レデレ。ジャン=シャルルは、クリーフと共に撮影班を彼のコレクションへと迎え入れ、父ジャンとの貴重なエピソードを明かしている。