アウディで人気の“スポーツバック”スタイルを採用したQ5が上陸

アウディQ5 スポーツバックが日本発売。群雄割拠のクーペSUV分野を攻める新作はテールに注目!

アウディ Q5 スポーツバックの日本発表イベント
アウディ Q5 スポーツバックの日本発表イベント。
2021年春にアウディのミッドサイズSUV「Q5」が改良を受けたのに続き、この7月、クーペSUVスタイルを採用したQ5 スポーツバックも日本上陸を果たした。Q5同等のユーティリティをキープしつつ流麗なルーフラインを実現した「格好良くて使える、ちょうど良いサイズのSUV」は、今後のアウディにとって重要なモデルとなる。

Audi Q5 Sportback / SQ5 Sportback

流れるルーフラインの“スポーツバック”

アウディ ジャパンは2021年7月14日にクーペスタイルのSUV「Q5 スポーツバック/SQ5 スポーツバック」を追加設定すると発表。8月17日より国内販売をスタートする。車両価格は729万円〜967万円。

アウディの売れ筋モデルであるミッドサイズSUV「Q5」に、流麗なクーペ風シルエットをもつスポーツバックモデルが登場した。e-tron、Q3に続き、SUVでは3番目のスポーツバックモデルとなる。ボディ後端に向けてルーフが絞りこまれている洗練されたシルエットの“スポーツバック”は、アウディのモデルレンジにとって重要なスタイル。A5やA7、電気自動車のe-tronなどにも採用されている特徴的なデザインだ。弟分ともいえるコンパクトSUV「Q3」では、販売の約6割をスポーツバックが占めているという。

後続車に注意を促すOLEDリヤライトを採用

アウディ Q5 スポーツバックの日本発表イベント
アウディ ジャパンは2021年7月14日にQ5 スポーツバックの発表イベントを実施。当日は同社社長のフィリップ・ノアック氏(写真左)が登壇した。トークセッションではテクノロジーを駆使した芸術作品を手掛けるアーティスト、真鍋大度氏(同右)も列席した。

Q5 スポーツバックのボディは、Q5比で全長+15mm、全高-5mm、全幅が同値。流れるようなルーフラインを採用してもなお、リヤにはQ5と同等の居住空間と荷室を実現している、とアウディは主張する。実際、ラゲッジ容量はQ5の520リットル/最大1520リットルに対して同510リットル/1480リットルと、ほぼ変わらない空間を確保した。

ユニークなのが、テール側に設定した「マトリクスOLEDリヤライト」。これは自車が停車中の際、2m以内に近づく後続車を超音波センサーがキャッチ。リヤライトのグラフィックが“全点灯”モードに変化して、後続車のドライバーに注意を喚起するアラート機能である。アウディはR8で世界初のレーザーハイビームをヘッドライトへ採用するなど、照明技術の革新にも積極的に取り組み続けている。

高性能のSQ5仕様も2021年秋に導入

アウディ Q5 スポーツバックのマトリクスOLEDリヤライト
アウディ Q5 スポーツバックが採用するマトリクスOLEDリヤライト。導入記念仕様車「1st edition」に特別装備される(通常のQ5 スポーツバックにはオプション設定なし、SQ5 スポーツバックには標準装備)。

インテリアは、2021年春に日本発売した改良新型Q5に準じ、最新のインフォテインメントシステム「MIB3」を搭載。センタースクリーンは10.1インチにサイズアップするとともにタッチパネル式へ変更し、操作性を向上した。さらにeSIMも装備し、コネクティビティ性能の向上を図っている。

パワートレインは、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(TDI)+ベルト駆動式オルタネータスタータ(BAS)+12Vリチウムイオンバッテリーという構成のマイルドハイブリッド仕様となる。そこにお馴染みの4輪駆動システム「クワトロ」と7速DCTを組み合わせる。

高性能仕様のSQ5 スポーツバックには、2021年7月15日秋に導入開始予定。354ps/500Nmの3.0リッターV型6気筒ガソリンターボ(TFSI)を搭載し、こちらは機械式のセンターディファレンシャルを搭載するクワトロシステムに、8速AT(ティプトロニック)という組み合わせとなる。

アッパークラスを中心に販売は好調

アウディ Q5 スポーツバックのサイドビュー
アウディ Q5 スポーツバックのサイドビュー。流麗なルーフラインを採用しながらも、ユーティリティはスポイルしていないのが特徴。日本仕様は基本的に右ハンドル仕様で、SQ5 スポーツバックは右/左両方の設定となる。

発表会にはアウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長が登壇。同社は2021年1月に次世代ブランドストア「Audi House of Progress Tokyo」(港区南青山)をオープン、ピュアEVスポーツのe-tron GTの予約開始や新型A3シリーズの発売などニュースが相次いでいる。

積極的な姿勢を反映し、2021年1月〜6月の国内販売台数は前年同期比で38%アップ。上半期は中国や欧州、アメリカを中心にセールスが持ち直しており、「コロナ前には及ばないものの、好調に推移している」(フィリップ・ノアック社長)という。とりわけRS7やRS6をはじめとしたアッパークラスが売れているのも特徴だと語った。ちなみに、注目の集まるピュアEVのe-tron GTも、「初年度分は完売」しているそうだ。


【車両本体価格(税込)】
Q5 スポーツバック 40 TDI クワトロ アドバンスド:729万円
Q5 スポーツバック 40 TDI クワトロ S line:787万円
Q5 スポーツバック 1st edition:837万円
SQ5 スポーツバック:967万円


【SPECIFICATIONS】
アウディ Q5 スポーツバック 40 TDI クワトロ スポーツバック
ボディサイズ:全長4695 全幅1900 全高1660mm
ホイールベース:2825mm
車両重量:1910kg
エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量:1968cc
ボア×ストローク:81.0×95.5mm
最高出力:150kW(204ps)/3800-4200rpm
最大トルク:400Nm/1750-3250rpm
トランスミッション:7速Sトロニック
サスペンション:前後ウィッシュボーン
ブレーキ:前後ディスク
駆動方式:AWD
タイヤサイズ:前後235/60R18

アウディ SQ5 スポーツバック
ボディサイズ:全長4695 全幅1900 全高1635mm
ホイールベース:2825mm
車両重量:1920kg
エンジン:V型6気筒DOHCターボ
総排気量:2994cc
ボア×ストローク:84.5×89.0mm
最高出力:260kW(354ps)/5400-6400rpm
最大トルク:500Nm/1370-4500rpm
トランスミッション:8速ティプロトニック
サスペンション:前後ウィッシュボーン
ブレーキ:前後ディスク
駆動方式:AWD
タイヤサイズ:前後255/45R20


【問い合わせ】
アウディ コミュニケーションセンター
TEL 0120-598-106


【関連リンク】
・アウディ ジャパン 公式サイト
http://www.audi.co.jp/

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…