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Radical SR3 XX / SR10
サーキットでのセッティング変更が容易に
ラディカル・スポーツカーズの開発チームは、より速く・より長く走るためにテスト車両を活用。テストで得たフィードバックを活かし、サーキット専用モデル「SR3 XX」と「SR10」に様々なアップグレードを施した。
今回、耐久性と寿命を向上させるために新形状のサスペンション・アップライトを採用。サーキットにおいてジオメトリー変更を迅速に行うため、新たなキャンバーシムを取り付けた。これらの変更により、オーナーは車高、スプリングレート、ターンインを簡単に調整できるようになり、ドライビングスタイル、サーキット、路面コンディションに合わせた、適切なセットアップでの走行が可能になっている。
さらに、SR10専用の変更点として、ブレーキディスクとブレーキパッドのコンパウンドを変更した大型ブレーキキットを採用した。
FIA安全規定をクリアした「ヘイロー」を採用
ラディカルに初めて採用されたヘイローは、F1をはじめオープンホイール・モータースポーツではお馴染みのセーフティ・デバイスであり、オプションとして装着が可能になった。ドライバーの頭部を守るように設置され、転倒時における衝撃を防ぐ効果を持つ。ラディカルでは、カスタマーがより安全にサーキットを走行できるよう、FIAの安全規定に準拠した構造を採用した。
ディスプレイが追加されたコクピット
コクピットは人間工学に基づいて従来よりもステアリングコラムを高く設置し、ドライバーの視認性を向上。オプションでパワーステアリングのアップグレードや、コクピットを広く活用できるセンタードライブ仕様などもラインナップする。
オプションで「セカンダリ・デジタル・ディスプレイ」を新たに搭載。これは、ステアリングホイール上のデジタルスクリーンを補完し、ダッシュボード上に取り付けられた。このディスプレイはドライバーコーチングに不可欠なオンボードビデオやテレメトリーを含む、データーロガー機能とリンクしている。
ラディカル史上最速で50台をデリバリーした「SR10」
2020年12月にデビューしたSR10は、ラディカル・パフォーマンス・エンジン(RPE)が開発した専用のフォード・エコブースト直列4気筒2.3リッター・ターボエンジンを搭載。今回はアップグレードされたエンジンマッピングを採用し、最高速度180mph、0-60mph加速は2.4秒という走行性能を実現している。
SR10は、デビューからわずか9ヵ月で50台を販売。現在、世界中で80人以上のアマチュアドライバーがオーナーとしてSR10を用いたレース活動を行なっている。SR10とSR3 XXの2022年モデルは現在オーダーを受け付けており、2022年第1四半期に1号車がデリバリーされる予定だ。
ラディカル・スポーツカーズのジョー・アンウェルCEOは、SR10とSR3 XXの2022年モデルについて次のようにコメントした。
「2022年のアップデートでは、ドライバーの安全性に加えて走行性能と耐久性能が段階的に向上しています。お客様がより長い時間、より速いラップタイムを記録することができるようになりました。ラディカルは2022年に25周年を迎えます。これからも魅力的な製品を開発し、ワールドクラスのディーラー網を通して多くのアマチュアドライバーから選ばれるレーシングカーを供給していきます」