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エンツォの精神を受け継ぎ75年を迎えたフェラーリ
今回、フェラーリの公式YouTubeで公開された動画では、フェラーリの成功を日夜支える社員が登場。仕事を通して高まる強い一体感について語っている。ジグソーパズルのピースをはめ込みながら、「情熱」「チームワーク」「誇り」「卓越」といった言葉が繰り返し使われ、会社との極めて特別な関係を表現した。
エンツォ・フェラーリがマラネッロに小さなファクトリーを創業したのは1947年。戦後間もない時期で、大衆向け自動車の市場が大きく花開こうとしていたが、エンツォはあえて時流に逆らうことを決意し、レーシングカー製造の夢に自身の経験を注ぎ込んだ。
人材も資金も惜しみなく費やして開発された「125 S」は、技術革新を高らかに宣言すると共にフェラーリのレースに対する野心を体現、その後延々と続く勝利の物語の基礎となった。それ以来、ファンやオーナー、多くの社員からなる巨大なコミュニティがフェラーリというメーカーを中心に発展。あらゆる年齢層や国籍の人々が、共通の帰属意識と情熱で結ばれている。
フェラーリの社員が主役として75周年ロゴを表現
75周年記念ロゴの発表において、主役となったのはフェラーリの社員たち。社員の顔が集まったモザイクによってロゴに命が吹き込まれる趣向を採用。年末恒例のコンベンションで初披露され、長年にわたる献身と熱意への感謝を示している。
フェラーリ会長のジョン・エルカンは、75周年記念ロゴについて次のように説明する。
「私たちはこの記念の年に合わせて、 特別なアイコンを作りました。このファクトリーで作り出した何千ものコンポーネントを、フェラーリの同僚たちがひとつひとつ配置した造形作品です。これは、ここマラネッロと世界中の全ファミリーが共有するフェラーリ・スピリットのシンボルです」
「私たちのあり方、75年にわたる過去、そして未来のエッセンスを体現しています。エンツォ・フェラーリがかつて述べたように、何よりも人によって形づくられた会社であることを象徴しているのです」
フェラーリCEOのベネデット・ヴィーニャは、次のように付け加えた。
「私たちを結びつけるのは、完全に 共有するこの強い帰属意識です。これを私たちのDNAと切り離すことはできません。過去にはユニークな成功の源となり、将来においても成功の原動力となるでしょう」