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Lotus Emira V6 First Edition
内燃機をミッドシップするロータスはこれが最後
“ロータス最後の内燃機関モデル”、エミーラが「東京オートサロン2022」でジャパンプレミアを果たした。その姿が国内で広く一般に公開されるのは今回が初であり、幕張メッセの東ホールに設けられたロータスブースは、今回最注目の一角となっている。
ロータスブースに登場したのは、シャドーグレーのボディカラーをまとった「エミーラ V6 ファーストエディション」。ロータス カーズの日本正規輸入総代理店、エルシーアイの高橋一穂社長は「世界に1台しかない展示車で、1週間前にアメリカから到着したばかり」と語った。
初期ロットは「蒸発するように」完売
2021年12月に生産を終えたエリーゼやエキシージ、エヴォーラの後を継ぐエミーラは、正式発表前から多くの話題を集めてきた。ひとつの時代の集大成ともいえるミッドシップ2シータースポーツで、“ベイビースーパーカー”とも評される迫力のスタイリングを採用する。エンジンにはV6、直4という2種類のガソリンユニットを用意することが明らかになっていたが、まずはロータスが長年培ってきた3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載する導入記念仕様「V6 ファーストエディション」が先行発売された。
高橋社長曰く、「2022年分の200台という販売枠はまさに“蒸発する”、というような勢いで即完売となっております。今年の年末頃には次のロットが確定すると聞いています」というほど、ロータス最後の内燃機モデルを求める声は引きも切らない様子。エミーラ V6 ファーストエディションの生産は2022年春から開始され、一方「i4」=4気筒エンジンを搭載する「ファーストエディション」は2022年秋にデビューを計画している。また標準仕様のエミーラは、2023年中に発売される予定だ。
佇まいはまさしく“小さなスーパーカー”
全長4412×全幅1895×全高1225mmと、エヴォーラよりわずかに大きく低いボディを持つエミーラの実車は、まさしく小さなスーパーカー然とした趣を放つ。次期型フルEVハイパーカーとして開発が進むエヴァイヤとデザイン言語を共有しており、流れるようなシルエットや塊感のあるキャビン、筋肉質なリヤセクション、大胆なベントデザインなどが“最新のロータス”であることを主張している。一方で、アクティブに稼働する可変デバイスを用いることなく、コンベンショナルな手法でスポーツカーに相応しい空力特性を実現しているのもロータス流だ。
エミーラは、ロータスのひとつの時代を締めくくる最終形スポーツカーであり、ロータスの新しい時代の幕開けを担う最新形スポーツカーでもある。いずれにしても後世に名を残るマイルストーンとなることは間違いない。ちなみに車名の「Emira」はいくつかの古代言語に由来する単語であり、「リーダー」や「司令官」といった意味合いをもつそうだ。その名のとおり、エミーラはこれからのロータスの看板をより広く世界へ浸透させるための旗振り役を務めていくことになる。
【問い合わせ】
ロータス コール
TEL 0120-371-222
【関連リンク】
・エルシーアイ 公式サイト
http://www.lotus-cars.jp/