メルセデスAMGが独自開発した4ドアスポーツ「GT 4ドアクーペ」の改良新型が登場

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ販売開始! 改良型エアサスペンションを搭載

新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」のエクステリア。
新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」の国内における予約販売がスタート。
メルセデス・ベンツ日本は「新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を発表。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、予約注文の受付をスタートした。カスタマーへの納車は2022年2月頃を予定している。

Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe

エアサス「AMG RIDE CONTROL+」を改良

新型「メルセデス AMG GT 4ドアクーペ」のエクステリア。
足まわりの「AMG RIDE CONTROL+」エアサスペンションを改良。快適性を高めながら、スポーティなドライビングダイナミクスの両立を実現した。

メルセデスAMG GT 4ドアクーペは、メルセデスAMG社の独自開発による5シータースポーツカー。メルセデスAMGのアイデンティティである「究極のハイパフォーマンス」を確保しながら、官能的なデザインと広い室内空間と、4ドアの利便性を兼ね備えている。パフォーマンスやデザイン性を求めながらも、日常生活での使い勝手にも 妥協できないカスタマーの要望に応えたモデルと言えるだろう。

従来のマルチチャンバーを備えた「AMG RIDE CONTROL+」エアサスペンションは、新たにダンパーの外側に2つの圧力制御バルブを追加。ひとつはホイールのリバウンドで発生するリバウンドダンピングを制御するバルブ、もうひとつはホイールが収縮する際に発生するコンプレッションダンピングを制御するバルブとなる。

これにより、ホイールのリバウンドと収縮のステージをそれぞれ別個に制御することが可能となった。最小減衰力と最大減衰力の特性差を広げ、マップデザインの柔軟性をさらに高めることで、快適性を高めながらスポーティなドライビングダイナミクスの両立を実現している。

「MBUX」インテリア・アシスタントを標準装備

新型「メルセデス AMG GT 4ドアクーペ」のインテリア。
今回の改良により、手のジェスチャーで様々な操作が可能な「MBUX」インテリア・アシスタントが全てのモデルで標準装備された。

今回、全てのモデルで「MBUX」インテリア・アシスタントを標準装備。全てのモデルで手を使ったジェスチャーによる様々な操作が可能となった。例えば「Vサイン」によって、お気に入りの機能のショートカットをメディアディスプレイに表示したり、ルームミラーの下で手を上下させることでリーディングライト、助手席シート上方に手を伸ばしてサーチライトのオン・オフが行えるなど利便性が向上した。

ホームスクリーン、メディア、ナビゲーション、シート調節では選択項目をハイライト、または拡大表示することで、より操作しやすくなるよう配慮された。また、360度カメラシステムの映像を車両の前後左右、俯瞰などを任意に切り替え、駐車の際などの局面で利便性が大幅に向上した。

ドライビングに集中しながら各種メニュー操作が可能な「AMG ドライブコントロール」スイッチを備えた最新世代の「AMG パフォーマンスステアリング」を標準装備。また、ボディカラーに新色の「スペクトラルブルー」と「スペクトラルブルーマグノ」が追加されている。

AMG GTファミリーの特徴を表現したエクステリア

新型「メルセデス AMG GT 4ドアクーペ」のエクステリア。
エクステリアは、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリルや、リトラクタブルリヤスポイラーなど「AMG GT」ファミリーの特徴が表現された。

メルセデスAMG GT 4ドアクーペは、快適な後席環境や積載性を確保する一方、メルセデス・ベンツの「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想にのっとって官能的なスタイリングに仕上げられた。また、AMG GTファミリーであることがはっきり分かるようなスポーティさを兼ね備えている。

フロントは、伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットと、ふたつのパワードームを採用。さらに上下方向に細く幅の広いデザインのマルチビームLEDヘッドライト、AMGのトップモデルが纏う縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリル、逆スラントした「シャークノーズ」、流麗な「Aウイング」デザインなど、AMG GTファミリーならではのパフォーマンスを感じさせるデザイン要素がふんだんに盛り込まれた。

リヤにも上下方向に細いLEDリヤコンビネーションランプや、リトラクタブルリヤスポイラーなど「AMG GT」ファミリーの特徴を表現。「GT 43」と「GT 53」には円形のデュアルエキゾーストエンドが採用された。

大人5名がリラックスできる室内空間を確保

新型「メルセデス AMG GT 4ドアクーペ」のインテリア。
流麗なクーペスタイルを実現しながらも、大人5名がリラックスできる室内空間を実現。ラゲッジスペース容量も456リットルを確保している。

インテリアの大きな特徴は乗車定員が5名であること、そして高い積載性にある。リヤシートは大人であっても十分な空間を確保。ラゲッジスペース容量は最大で456リットル、さらにリヤシートを格納した場合は最大1324リットルまで拡大する。

インテリアデザインは高級感がありながら、パフォーマンスの高さも感じさせるデザインとなっている。面積が広く、流れるようなデザインでワイドさを強調するインテリアトリムやタービンエンジンを想起させるエアアウトレット、2基の高精細12.3 インチワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイを採用。基本デザインを最新のメルセデス・ベンツモデルと共有している。

さらに、ステアリングホイールから手を離さずに走行モードを変更することが可能な「AMG ドライブコントロールスイッチ」を装備。右側のスポークの根元に位置するボタンは「AMG DYNAMIC SELECT」の走行モードなどを選択することができ、左側はエキゾースト、サスペンション、マニュアルモード、ESPなどの調整を行うことができる。

3.0リッター直6にISGを組み合わせたパワーユニット

新型「メルセデス AMG GT 4ドアクーペ」のエクステリア。
パワーユニットは、3.0リッター直列6気筒エンジン「M256」にインテグレーテッド・スターター・ジェネレーターの組み合わせとなる。「GT 43」は最高出力367ps、「GT 53」は最高出力435psを発揮する。

メルセデスAMG GT4ドアクーペのシャシー開発には、モータースポーツの分析やシミュレーションの手法を採用。最大のパフォーマンスを確保すべく、適切な箇所に補強を実施した。フロントセクションは非常に剛性が高く、正確なステアリングとフィードバックをドライバーにもたらしてくれる。中央部からリヤエンドにはガセットやクロスメンバーなどの剛性補強材を追加。ラゲッジフロア部にCFRPを採用するなど軽量・高剛性を実現した。

「GT 43」と「GT 53」には、3.0リッター直列6気筒エンジン「M256」とインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)を搭載する。ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力21ps(16kW)・最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。「GT 43」はエンジンと合わせて最高出力367ps(270kW)・最大トルク500Nm、「GT 53」は最高出力435ps(320kW)・最大トルク520Nmを発揮する。

この電気モーターと48V電気システムによって従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジンが低回転時にはその電力を利用して動力補助を行い、高い効率性と力強い加速を実現する。スターターが従来より高出力な電気モーターとなることでエンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタート及びアイドリングストップの際に再スタートの快適性を向上した。

また、アイドリング時には電気モーターの充電電流を調整することでエンジン回転数を低回転かつ安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性及び静粛性に寄与する。さらにこのモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現する。

【車両本体価格(税込)】
メルセデスAMG GT 43 4MATIC+:1310万円
メルセデスAMG GT 53 4MATIC+:1786万円

【問い合わせ先】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ公式サイト
https://www.mercedes-benz.co.jp/

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…