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BMW M8 Competition
通常4色に加えてフローズンカラーを追加
BMW M GmbHは、M8 コンペティション・シリーズに優れたドライビングエクスペリエンスを提供するため、制御・操作性の向上と、デザインに変更を施した。3種類のボディスタイル(クーペ/コンバーチブル/グランクーペ)が用意された改良新型M8 コンペティションは、エクステリアカラーに8つの新色、Mライト・アロイホイールに新たなバリエーションが追加されている。
新たなボディカラーは、スカイスクレイパーグレー、ブルックリングレー、アイル・オブ・マン・グリーンメタリック、インディビジュアル・タンザナイトブルーの通常4色、フローズンペイントのバリエーションとして、フローズン・ピュアグレー、フローズン・タンザナイトブルーなどが追加された。
新たに登場した「Mライト・シャドー・ライン」は、M8シリーズに初のビジビリティ・パックとして設定され、エクステリアの個性化を拡大する。ダークカラーのインレイとヘッドライト・ユニット内のクローム・ディテールが、フロントエンドに人目を惹くスポーティな印象を追加。今回の改良新型からキドニー・グリル周囲のハイグロス・ブラック仕上げが標準装備されたことで、その効果はさらに向上している。
12.3インチ大型タッチスクリーンを採用
インテリアは、メリノレザー+アルカンターラのフルシートに、新色のブラック/サキールオレンジを採用し、よりコンテンポラリーなスタイルを実現。また、「BMW iDrive」のオペレーティング・システムには、使いやすさが向上した12.3インチのセントラル・インフォメーション・タッチスクリーン・ディスプレイが搭載された。
運転席と助手席には「Mカーボン・バケットシート」をオプションで用意。カーボンファイバーを露出させた構造重視のデザイン、一体型ヘッドレスト、バックレストとサイドボルスターのカットアウト、マルチポイント・シートベルト用ガイドなど、レーシングカー由来の機能性と長距離走行時の優れた快適性を兼ね備えた、贅沢な仕上がりのシートだと言えるだろう。
最高出力625hpを発揮する4.4リッターV8ツインターボ
心臓部には、BMW M GmbHが開発を手がけた4.4リッターV型8気筒Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。最高出力460 kW(625hp)・最大トルク750Nmのスペックは変わらず、マニュアル操作が可能なシフトパドル付き8速Mステップトロニックと「M xDrive」全輪駆動システムによって路面に伝達される。
これらの強力なパワートレインと、BMW M8 GTEなどモータースポーツ活動で培われたノウハウが投入されたシャシーテクノロジーにより、抜群の走行性能を実現。0-62mph加速は、BMW M8 コンペティション クーペとM8 コンペティション グランクーペが3.2秒、M8 コンペティション コンバーチブルが3.3秒となっている。
欧州では2022年春から改良新型をデリバリー
ドライビングダイナミクスに関しては、電子制御ダンパーとMサーボトロニック・ステアリングに加え、2種類のペダルフィーリング設定を可能にするインテグレーテッド・ブレーキ・システムを採用。ドライバー自身が快適性重視か、よりダイレクトでスポーティなドライブフィールかを選べるようになった。
Mカーボン・セラミック・ブレーキは、標準装備されるレッドMコンパウンド・ブレーキから、オプションのブルーかブラックのキャリパー・フィニッシュに変更することが可能となっている。DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)システムは、Mダイナミックモードを選択できるほか、M xDriveシステムによるリヤ・バイアス・セットアップも選択することができる。
新型M8コンペティション・シリーズは、2022年春からのデリバリーを予定している。英国/欧州におけるオーダーは既にスタートしており、希望小売価格は12万3300ポンドから。現時点で日本への導入時期は未定となっている。