目次
インターフェイスを見やすく改善
第6世代の最新型「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM 6.0)」に加えられたアップデートは、インターフェイスデザインの変更、音楽サブスクリプションサービス「Spotify」の初搭載、音声アシスタント「ボイスパイロット(Voice Pilot)」の改良、Android Autoのワイヤレス接続、電動モデルにおける充電サポートの充実化などが挙げられる。
PCM 6.0のユーザーインターフェイスは、新たにカラーアイコンが追加され、機能がより分かりやすくなった。これはPCMを使用するポルシェのカスタマーからの提案により採用されている。
さらにディスプレイがより鮮明になったことに加え、ボイスパイロットの範囲も改善された。統合された音声アシスタントに改良が加えられたことで、いくつかの機能(ニュース、取扱説明書、音楽ストリーミングなど)へのアクセスが従来よりも簡単に行えるようになった。
音楽配信サービス「Spotify」を統合
PCM 6.0では、世界最大の音楽サブスクリプションサービス「Spotify」が展開する音楽やポッドキャストに、車内から直接アクセスできるようになった。
Spotifyプレミアムのユーザーは、ポルシェIDを使用して自身のアカウントと車両をリンク。これによってスマートフォンを使用することなく車両から直接ストリーミングサービスにアクセスし、7000万曲以上の楽曲と320万件のポッドキャストを楽しむことが可能になった。
必要なデータはすべてポルシェコネクトに含まれ、保存されたすべてのプレイリスト、現在再生中の楽曲に似た楽曲を検索する新しいオプション「Go to Radio」もディスプレイに表示される。
より快適かつ効率的な充電が可能に
電動モデルでは、できるだけ効率的にルートを計画することが重要となる。ポルシェはPCM 6.0に搭載される充電計画システム「チャージング・プランナー」の計算機能を改善。最適化されたアルゴリズムにより、より高いエネルギー出力を提供する充電ステーションを優先表示し、充電のための停車がより効率的に行えるようになった。
これらの改良は、実際にタイカンを日々ドライブするカスタマーからのフィードバックに基づいて導入された。さらにチャージング・プランナーは総走行時間を計算する際、充電ステーションでの充電に必要な時間も考慮するように改良されている。
また、ディスプレイに関しても充電スタンドの表示にダイナミックズーム機能を導入した。すぐ近くで利用可能なすべての充電ステーションに関して現在の使用可否を表示。また、ワイドビューでは急速充電ステーションに限定して表示される。
新たに採用されたフィルターにより、充電ポイントを出力順に並べ替えることも可能。PCM 6.0ナビゲーションシステムではルートモニターも改良され、走行中の関連項目を個別に表示/非表示とすることもできるようになった。これらの新機能は、現在、911、タイカン、カイエン、パナメーラの新車すべてに標準装備される。