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世界一有名な高級車づくりのプロフェッショナル
1926年にダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフトとベンツ&シー(Benz&Cie)が合併し、「メルセデス・ベンツ」のバッジを装着した初めての車両が誕生。以来、幾度かの社名変更を繰り返しながらも、ボンネットに掲げるスリーポインテッドスターをアイコンに、「メルセデス・ベンツ」は世界で最も有名な高級車ブランドのひとつとして絶対的な地位を築き上げてきた。そして、2022年2月1日に、ダイムラーAGはそのブランド名をそのまま社名に掲げることとした。正式な新社名は「メルセデス・ベンツ グループ AG」となる。
社名変更の目的は、その圧倒的な「メルセデス・ベンツ」の名前を社名に据えることで、高級乗用車づくりのプロフェッショナルとしての立ち位置を改めて明確にすることにあるという。今後は自社ブランドとして、メルセデス・ベンツをはじめ、ハイパフォーマンスカーのメルセデスAMG、ハイエンドモデル中心のメルセデス・マイバッハ、電気自動車専用のメルセデスEQをラインナップ。さらに、バンも同社の取扱モデルとなる。なお、株式表示記号はこれまでの“DAI”から“MBG”に変更されている。
組織再編はこれにて一旦完了
メルセデス・ベンツ グループのチェアマン、オーラ・ケレニウス氏は次のように説明している。
「メルセデス・ベンツ グループへの社名変更は、我々がこれから戦略的に注力するべき領域を明確にするものです。そうすることで、私たちの会社のコアがどこにあるのかを明らかにしたいと考えたのです。それはつまり、世界で最も魅力的な自動車を作るということです。メルセデスの“スター”は、いつも未来に向けた約束であり続けてきました。『前進するために、今を変える』 我々の創業者から受け継ぐレガシーを継承し、電動モビリティと車両ソフトウェアの分野をリードして参ります」
同時に、今後は「メルセデス・ベンツ モビリティ」の社名のもと、乗用車やバン関連のリースや保険サービスを執り行っていくことも発表。さらに、レンタカーやサブスクリプション、デジタルサービスなどに注力していくという。
今回の社名変更をもって、2021年よりスタートした組織再編は一旦完了となる。