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Singer Turbo Study
幼少期に憧れた“ターボ”をトリビュート
最新テクノロジーを積極的に取り入れた、軽量かつハイパフォーマンスを誇る世界最高の“最新型”空冷ポルシェ 911を製造するシンガー。今回、初の公道走行可能なターボチャージャーを搭載した911「ターボ スタディ」を発表した。強大なパワーを活かし、スポーツ走行やグランドツーリングだけでなく、日常域も十分にカバーするスタビリティを備えている。
シンガー・グループの創業者であるロブ・ディキンソン会長は、同社初のターボモデルに関して次のようにコメントした。
「1976年、11歳のときに初めてポルシェ 911に乗ったとき、私は絶句し、言葉を失いました。その時の黒い930ターボは、鮮やかな赤いタータンチェックのインテリアが組み合わせられていたことを覚えています」
「あの人生を変える瞬間から45年、ポルシェ初の“スーパーカー”が持つ素晴らしいスリル、そしてパフォーマンスと洗練性を再構築し、オーナーと協力して新たな高みへと導こうと研究・開発を続けてきました。これは、私や多くの人の人生を変えたクルマにふさわしいトリビュートだと確信しています」
フラット6に水冷インタークーラー付ターボ
公開されたウルフブルーの「ターボ スタディ」は、シンガーが空冷911をベースにフルレストア。オーナーはシンガーが開発したターボ スタディのプランをベースに、ラグジュアリーなグランドツーリング性能を追求するなど、内外装に個人的な好みを反映させている。
軽量カーボンファイバー製ボディワークに搭載されるのは、3.8リッター水平対向6気筒インタークーラー付ツインターボ。電動ウェイストゲート付きツインターボチャージャーを搭載し、専用設計の水冷インタークーラーが搭載された。出力はオーナーの希望に合わせることが可能で、このウルフ・ブルーの個体は最高出力450hp以上を発揮する。
リヤフェンダーのシャークフィンにはエアインテークが備えられており、ここからエンジンベイにフレッシュエアを導き、燃焼と冷却性能を最適化する。ギヤボックスは6速マニュアルトランスミッション、足まわりには専用のサスペンションセッティングが施され、カーボンセラミック・ブレーキシステム、ABS、トラクションコントロールが奢られた。
駆動方式はRWDとAWDから選択が可能
カーボンファイバー製ボディは、最先端のテクノロジーやマテリアルを採用しつつ、911が持つ象徴的なデザインDNAとのバランスが注意深く図られた。5マイルバンパー風の処理など、1970年代半ばの930ターボをインスパイアしたボディワークは、美しさと機能的なパフォーマンスを最適化するため、シンガーにより完全新設計されている。
オーナーの要望に応え、ターボ スタディは後輪駆動(RWD)とAWDの両方から選ぶことが可能。AWDは季節や路面状況に応じてパワーとトルクを自在に操ることができる。一方RWDは、よりスポーツ走行に特化した仕様となる。今回はオーナーの希望に応えてRWDがチョイスされた。
快適装備が奢られたモダンなインテリア
インテリアは、マリブサンドをメインカラーに、ブラックフォレスト・ウッドがアクセントで入れられた。寒冷地での快適なドライブや高速道路における利便性を考慮し、シートヒーターやエアコンディショナー、電動調整機能付きクルーズコントロールがオプションで採用されている。
ターボ スタディのレストア価格は、カスタマーが希望する仕様により決定。オーダーメイド・エンジニアリングをリクエストすることも可能だ。シンガー・グループのマゼン・ファワツCEOは、ターボ スタディについて次のように説明を加えた。
「2020年から2021年にかけて、当社の売上は2倍以上に増加しました。カリフォルニア州トーランスに新しく完成したこれまで以上に広いファクトリーでは、需要に応えるべく人員を拡大し、お客様を快適に迎えることができるようになりました」
「さらに英国でも、ダイナミクス・アンド・ライトウェイティング・スタディ(DLS)のれストアを着々と進めています。お客様からのターボ スタディに対する反応は驚くほど大きく、皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています」