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Mercedes-Benz E-Class “Night Edition”
セダン/ワゴン/クーペ/カブリオレのすべてに設定
ブラックバッジ(ロールス・ロイス)やブラックライン(ベントレー)、ブラックアウト(BMW)など、名前は違えど、内外装に黒のアクセントをまとわせる仕様はメーカーの枠を超えて高い人気を誇っている。メルセデス・ベンツではそれを「ナイトパッケージ」と呼び、各モデルに展開してきた。しかし、今回Eクラスに設定したのは、いつものナイトパッケージとはひと味違う特別仕様車だ。
特別仕様車「ナイトエディション」は、AMGを除くすべてのEクラスに設定される。すなわち、セダン、クーペ、ステーションワゴン、カブリオレの4モデルから選択することが可能となる。
“黒”でひときわ引き締まる後ろ姿
ナイトエディションは、「ナイトパッケージ」と「AMGライン」をベースに、特別な黒のアクセントを印象的にまとわせているのが特徴。外装ではフロントグリルをはじめ、テールパイプまわり、ホイールをブラックで統一。さらに、トランクリッド上に装着したハイグロスブラック仕上げのスポイラーによって、リヤスタイルは一層引き締まって見える。
インテリアも漆黒のイメージ。ルーフライナーからシート、トリム類に至るまで、すべてがブラックでまとめられている。インストゥルメントパネルには人工レザーのARTICOを張り込み上質な雰囲気を追求。シートやトリム類は、ARTICO/DINAMICA(マイクロファイバースエード)を組み合わせて仕立てたコンビ地を採用している。もちろん、ナッパレザーなどの本革仕様もオプションで選択できる。さらに、センターコンソール部分にも黒仕立てのオープンポア仕様(導管を塞がず木目が本来もつ肌合いを活かした加工)ウッドパネルを使用した。
加えて、イルミネーション機能付きサイドシルプレートや、“Night Edition”の刺繍入りフロアマット、前席シートヒーターといった装備類も採用している。Eクラス ナイトエディションの本国販売価格は、ベースのEクラスにプラス5295.50〜9222.50ユーロ(約72万〜126万円)という設定。日本への導入については、現時点では言及されていない。
現行Eクラスは2022年に大幅アップデート
Eクラスは、ラージクラスのSクラス、コンパクトクラスのCクラスと合わせて、今もメルセデスの中核を成す重要モデルであり、Eセグメントの代表選手として君臨し続けてきた。
W124から数えて5代目となる現行Eクラス(W213)は“未来型”のキャッチコピーとともに2016年に登場。自動車線変更機能や高速道路でのきめ細かな軌道アシストを搭載した、セミ自動運転とも言うべき高度なドライバー支援装置(ADAS)を導入し、多いに話題を呼んだ。
2020年3月には大規模アップデートを敢行。「次世代運転支援システムの採用」「キャビンの快適性向上」「パワートレインの電動化」の3点を軸に、最新のADASやAR(拡張現実)対応ナビゲーション、先進快適機能などを積極的に採り入れて登場した。日本での販売は2020年9月10日にスタートしている。