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Iconaシリーズだけが参加できる“騎馬行進”
フェラーリオーナーなら一度は参加してみたいと希望するラリーツアー「フェラーリ・カヴァルケード」。2012年の初開催から規模をみるみる拡大し、現在はイタリア以外を舞台にする「インターナショナル版」、そしてクラシック・フェラーリを対象にした「カヴァルケード・クラシケ」が開催されている。
ちなみにカヴァルケード(cavalcade)の意味は「騎馬行進」。世界中のキャヴァリーノ・ランパンテによる隊列が現地の人や旅行者の目も楽しませる、まさしく大パレードといえるドライビングイベントだ。
そして2022年、新しいカヴァルケードがスタートする。それが「Cavalcade Icona(カヴァルケード・イーコナ)」。ごく少量のみが販売される「イーコナ」シリーズの車両のみが参加できる、超レアで超スペシャルなツーリングイベントといえる。
「完売必至」の限定シリーズ、Iconaとは
「イーコナ」は2018年にフェラーリが立ち上げたモデルレンジで、1950年代をオマージュしたクラシカルなエクステリアに最新のパワートレインを組み合わせた車種を展開する。その第一弾として、フェラーリはシングルシーターの「モンツァ SP1」と2シーターの「モンツァ SP2」を発表した。
812スーパーファストをベースに、750 モンツァや860 モンツァ、166MMなどの要素を随所に取り入れた限定モデルで、SP1がシングルシーター、SP2が2シーター。819psの自然吸気V12エンジンをフロントに搭載する。生産台数は2モデル合わせて500台未満で、もちろんすべて完売している。
2021年にはイーコナシリーズ第3弾として、「デイトナ SP3」が登場。ラ フェラーリ アペルタをベースに、812 コンペティツィオーネでデビューした最新の自然吸気V12エンジンを840psまでパワーアップして搭載。そこに、1960年代に活躍した330 P3/4や、350 Can-Am、512 Sといったスポーツプロトタイプに通じるデザインを組み合わせている。こちらの販売台数は599台。200万ユーロ(約2億8000万円)のプライスタグを掲げるものの、こちらもやはり完売。顧客へのデリバリーは2022年末からスタートするといわれている。
ツアーの経由地にはモンツァサーキットも
今回の「カヴァルケード イーコナ」に参加できるのは、すでに納車済みのモンツァ SP1及びSP2。20を超える国々から総勢80台のモンツァが集結するという。2022年6月11〜16日の6日間で実施されるツアーのスタート地点はイタリア・ミラノで、参加車一同は跳ね馬のレーシングスピリットを象徴するフィオラーノを目指す。
また、もうひとつの聖地といえるモンツァサーキットや、芸術の街クレモナ、アルプスが見える街ベルガモ、イタリアとスイスにまたがるマッジョーレ湖なども訪問。このカヴァルケードの魅力は、参加者たちだけではなく、見る側も楽しめるところ。モンツァの車列が行き過ぎる各エリアでは、“即席パレード”が街ゆくの人々の目と耳を楽しませることになる。