BMW M3 ツーリングが2022年のグッドウッドでワールドプレミア

M3モデル初のワゴン「BMW M3 ツーリング」デビュー! 最高出力510psを発揮する快速ツーリングワゴンの誕生 【動画】

BMW M3 ツーリングの走行シーン
M3史上初となるワゴンボディを纏うBMW M3 ツーリング、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にてデビュー。
BMW M社(BMW GmbH)は、モータースポーツ由来の走行性能と抜群のユーティリティを両立したM3のワゴン仕様「M3 ツーリング」を発表した。M3シリーズ初のワゴンモデルは、M3/M4と同様に最高出力375kW(510ps)を発揮する3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。ドライブロジック付8速Mステップトロニック・トランスミッションを介して4輪を駆動する。今回、後輪駆動仕様は設定されず、全車がM xDrive全輪駆動搭載モデルとなる。

BMW M3 Touring

2022年11月から生産・販売をスタート

M3史上初となるワゴンボディを纏ってデビューした「BMW M3 ツーリング」のエクステリア。
M3/M4シリーズ初のワゴンモデルとして登場した「M3 ツーリング」は2022年11月からミュンヘン工場で製造をスタート。すでに欧州での予約はスタートしている。

2022年、50周年を迎えたBMW M社は、矢継ぎ早にニューモデルを投入。セダン、クーペ、コンバーチブルに続き、M3/M4シリーズに4番目のボディスタイル「M3 ツーリング」が追加された。M3 ツーリングは、6月23~26日に行われる「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、ワールドプレミアされる。

M3ツーリングは、2022年11月からBMWグループのミュンヘン工場での生産開始に先立って、2022年9月から欧州における受注をスタート。現時点で日本市場への投入スケジュールは発表されていない。

グロスブラックのルーフを標準装備

M3史上初となるワゴンボディを纏ってデビューした「BMW M3 ツーリング」の走行シーン。
スポーティなグロスブラック・ルーフが標準装備。ルーフレールやルーフスポイラーもブラックで統一される。

M3ツーリングは、ダイナミズム、俊敏性、緻密さ、そして日常的な実用性と長距離走行を可能にするという、「M」モデルの伝統を実現すべく開発。ゴージャスなエクステリアデザインは、ベースとなった3シリーズ ツーリングとは明確に差別化が図られており、ライバルの追随を許さない存在感を放っている。

パフォーマンスを強調するデザインは、エアロダイナミクスと効率的なクーリングに裏付けられており、様々なディテールが「M」モデルであることを主張。M3/M4と同様、フロントセクションの中心にフレームレスの大型キドニーグリルを配置した。

前後エプロン、大型サイドエアインテーク、ホイールアーチ、大きく張り出したサイドスカートは、グロスブラックで統一。左右2本出しのクワッド・エキゾーストパイプは、エアロダイナミクスを向上させる大型ディフューザーに組み込まれている。

すべてのエクステリアカラーに、ハイグロスブラック・ルーフが組み合わせられる。標準装備のルーフレール、ルーフスポイラー、M3専用ガーニー・エア・ディレクションもグロスブラックに統一。ルーフはオプションでボディカラーに仕上げることも可能で、「Mカーボン・エクステリア・パッケージ」もチョイスすることができる。

最高出力510psを発揮する3.0リッター直6ツインターボ

M3史上初となるワゴンボディを纏ってデビューした「BMW M3 ツーリング」の走行シーン。
パワーユニットは最高出力510ps、最大トルク650Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒ツインターボを搭載する。

パワーユニットは、M3 コンペティション/M4 コンペティション用に開発された3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。世界中のGT耐久レースシリーズで活躍する「M3 GT3」で鍛えられた直6エンジンの技術からフィードバックを受けており、最高出力375kW(510ps)、最大トルク650Nmを発揮する。サーキット走行時の縦方向・横方向からの負荷にも耐えられるよう設計されており、電動フラップ付き「Mエキゾーストシステム」は、ドライバーやパッセンジャーに官能的なエンジンサウンドをもたらしてくれる。

このパワフルなエンジンに組み合わせられるのは、ステアリングホイールに手を置いたまま操作可能なパドルシフトを備えた、ドライブロジック付き8速Mステップトロニック・トランスミッション。エンジンパワーは「M xDrive」全輪駆動システムを介して、4輪に伝達される。

リヤアクスルには「アクティブMディファレンシャル」が搭載されており、必要に応じて4輪のパワー配分を変更することも可能。DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)をオフにすると、「2WDモード」が有効になり、後輪駆動モデルとしての挙動を楽しむことも可能だ。

0-100km/h加速は 3.6 秒、0-200km/h加速は12.9 秒を誇り、「Mドライバーズ・パッケージ」を選択することで、電子リミッターによる最高速度は250km/hから280km/hにまで向上する。

シャシーはワゴンボディ専用チューニング

M3史上初となるワゴンボディを纏ってデビューした「BMW M3 ツーリング」のエクステリア。
リヤオーバーハングが長く、ラゲッジに重量物を搭載するワゴンボディに合わせて、シャシーは専用チューニングが施されている。

シャシーはリヤオーバーハングの長いワゴンボディに合わせて、専用チューニングが施された。開発にあたり、サーキット、ワインディング、市街地などを舞台に集中的なテストを実施し、シャシーをチューニングしたことで、日常走行や長距離移動において、スポーツ性能と快適な乗り心地が両立されている。

M3ツーリングには、電子制御式ショックアブソーバーを備えた「アダプティブMサスペンション」と「Mサーボトロニック・ステアリング」を標準装備する。ブレーキシステムは、ペダルフィーリングを2段階に設定することが可能。オプションの「Mカーボンセラミック・ブレーキ」は、標準のMコンパウンド・ブレーキシステムの代わりにオーダーすることも可能だ。

足元には、フロント19インチ、リヤ20インチの軽量鍛造Mアロイ・ホイールを標準装備。オプションでサーキット専用ハイグリップタイヤを選ぶこともできる。

9.6kgの軽量化を実現したMカーボン・バケットシート

M3史上初となるワゴンボディを纏ってデビューした「BMW M3 ツーリング」のインテリア。
オプションで用意されたMカーボン・バケットシートは、抜群のホールド性に加えて、CFRPの導入により標準のMスポーツ・シートから9.6kgの軽量化を実現した。

コクピットには、「BMWカーブド・ディスプレイ」を標準装備する。モダンなフルデジタルディスプレイは、12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと、14.9インチ・コントロール・ディスプレイにより構成。2基のディスプレイは、ドライバーに向かって角度をつけた1枚のガラス面の奥に配置されている。

ステアリングホイール奥の12.3インチ・インフォメーション・ディスプレイは、ドライブに関するすべての情報をM専用グラフィックで表示。14.9インチ・コントロール・ディスプレイは、ホーム画面にクルマのセットアップやタイヤのコンディションに関する情報を表示することもできる。また、M専用コンテンツを表示可能な「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」がオプションとして用意された。

メモリー機能&シートヒーター付き電動調整「Mスポーツ・シート」と、ゴージャスなメリノレザー・トリムを標準装備。オプションの「Mカーボン・バケットシート」は、サーキット走行で重宝する抜群のホールド性を備えながら、長距離走行時の快適性も確保された。Mカーボン・バケットシートは、シートクッションとバックレストに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を導入し、サイドボルスターとヘッドレストの下部に切り込みを入れることで、標準のMスポーツ・シートと比較して9.6kgの軽量化を実現している。

BMW M3 ツーリングを動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…