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単なるバリカンではない繊細さ
美容男子なんて言葉が生まれるほど、男性向けの美容製品はごく当たり前の存在になってきた。おじさん世代の僕といえば「本田さん、コンシーラ貸してくれません?」と、若いトレーニング仲間に更衣室で当たり前のように尋ねられ「コンシーラって何?」と返したぐらい、美容男子とは縁遠い時代を生きてきた。
そんな僕でも太陽が眩しい薄着の季節、体毛ケアを欠かせないエチケットとして意識する時代。もはや髭剃りだけが男子の必須グルーミングツールではない。そもそも“顔まわりを剃る”だけでも、顎や頬をツルツルにするシェーバーだけではなく、思い通りの長さに揃え、細部のディテールにこだわった髭をデザインできるヒゲトリマー、鼻毛を刈り取るエチケットカッター、耳毛を剃る耳毛カッターと実に多彩な製品がある。
そんな中で近年、ライバルひしめいているのがボディトリマーというジャンル。名前の通り“体毛を整えるバリカン”なのだが、そこは単なるバリカンではない繊細さと多様な機能で全身の体毛ケアを行える。
そのまま刃を洗い流せる防水設計
まず違うのが縦長ボディと同じ方向に配されたトリマー刃。肌を決して傷つけない優しさはもちろんだが、縦方向のため手が届きにくいところもケアしやすい。バリカン型やT字タイプに比べ、左右に軽く振りながら撫でるだけ。さらにくぼみや谷間にも届かせやすいから、いわゆる“デリケートゾーン”にも際の部分にまで楽にトリミング刃が届くのである。
いわゆるシェーバーではないため、完全に刈り込むのではなく0.1mmを残してのトリミング刃。そのままでも肌には優しいが、敏感なエリアは肌ガードアタッチメントを使えば2mmというちょうどいい長さに揃えてくれるから、チクチクするのがイヤという人にもおすすめ。さらにダイヤルで3〜12mmまで1mm刻みで長さを調整可能だから、ツルツルしすぎてフェミニンになりすぎる? なんてこともない。ちなみに僕は3mm派。コンタクト型スポーツをしているため、衛生的にもパートナーに気を遣うが、このぐらいが見た目、フィーリングの両方で心地よいと思うからだが、男性らしさをより残したいなら長めにするといいだろう。
美容男子の入り口に立つ!
もちろん、防水設計でそのまま刃を洗い流せる。僕の場合はお風呂の中でさっと整え、そのまま洗って流すという使い方だが、湿度の高いバスルームでも高い信頼性で動き続けてくれる。0.1mmで刈り込む際には、ボディソープを使いながらのトリミングも公式にサポートされているから、可能な限りツルツルにという人はお試しあれ。50分の連続使用が可能だが、充電時間も1時間でフル充電と極めて速い。使いたい時にバッテリーがない! という場合にも焦らずに済む。
まさかこの歳になって体毛ケアにハマるとは!使い始めてみると、製品ジャンルが細かく分かれている理由がよくわかる。スポーツで肌の露出が多い方、これからの夏、ビーチやプールサイドでの時間が増えそうだなと予感してる人。今年こそは旅行が増えるだろうと期待感を持ちながら、美容男子の入り口に立ってみてはいかが?
REPORT/本田雅一(Masakazu HONDA)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)
MAGAZINE/GENROQ 2022年 6月号
PRICE
オープン価格
評価
0.1mmと短く刈り込める上、Iシェイプでデリケートゾーンまで使いやすい。さらにボディトリミングのことだけを考えたアダプタなど、ジャンル特化している。購入しやすい価格も◎。
コストパフォーマンス:3
剃りやすさ:5
性能:4
バッテリー:4
革新性:3
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