4年ぶりのル・マン クラシックに新旧ポルシェが集結

ル・マン クラシック、4年ぶりに開催。ポルシェは「911 カレラ RS 2.7」デビュー50周年を祝い、新旧RSモデルを大量出展 【動画】

ル・マン クラシック 2022のイベントシーン
これまで多くのドラマの舞台となってきたサルト・サーキットに、様々な世代のポルシェが集まった。
6月30日~7月3日にフランスのサルト・サーキットを舞台に開催された「ル・マン クラシック 2022」。4年ぶりのヒストリックイベントにル・マン24時間レースを彩ってきた各世代のポルシェたちが集結し、多くのレースファンを前にその勇姿を披露した。

新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催

これまで多くのドラマの舞台となってきたサルト・サーキットに、様々なな世代のポルシェが集まった。
2年おきに開催されてきたル・マン・クラシックだったが、新型コロナウイルスの感染拡大により前回イベントが中止を余儀なくされ、今回4年ぶりの開催が実現した。

「ル・マン クラシック」は、これまで2年に一度、サルト・サーキットで開催されてきた。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックにより前回イベントは開催中止を余儀なくされ、実に4年ぶりの復活を果たした。イベント期間中はヨーロッパ各地からエンスージアストがのべ20万人も集結している。

今回で10回目を迎えたル・マン クラシックに、ポルシェは「911 カレラ RS 2.7 誕生50周年」を記念してサーキット走行に特化した5つの世代にわたる「RS」モデルをポルシェミュージアムから参加させた。

パドックのポルシェ・ブースには、ヘリテージデザインエディション第2弾として開発された「911 スポーツクラシック」を展示。最高出力550psを発揮する3.7リッター水平対向エンジンに7速マニュアルトランスミッションが組み合わされ、オリジナルの911 カレラ RS 2.7に敬意を表してダックテールリヤスポイラーを採用。現在販売中のマニュアルトランスミッションを搭載した911で最もパワフルな仕様となっている。

サプライズでポルシェ 963が登場

これまで多くのドラマの舞台となってきたサルト・サーキットに、様々なな世代のポルシェが集まった。
先日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでワールドプレミアされた、新型プロトタイプ「936」がサプライズで展示された。

フランスのポルシェ・ファンに用意されたサプライズが、先日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで正式デビューを果たしたばかりの新型耐久レーシングカー「ポルシェ 963」の展示だった。

963は、V型8気筒ツインターボとハイブリッドパワートレインを組み合わせ、最高出力680psを発揮。2023年シーズンからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と世界耐久選手権(WEC)に、チーム・ポルシェ・ペンスキーにより投入される。12ヵ月後、サルト・サーキットを舞台に開催されるル・マン24時間にも登場する予定だ。

様々な世代のル・マン・ポルシェが集結

これまで多くのドラマの舞台となってきたサルト・サーキットに、様々なな世代のポルシェが集まった。
様々な世代の911や人気の935、グループCの956や962など、サルト・サーキットを舞台に戦ったポルシェが走行を披露した。

レースウイークを通して、観客はポルシェによるパレードランや、ポルシェ・クラシック・レースなど、華やかなサーキットイベントを堪能。ポルシェのワークスレーシングカーやカスタマーレーシングカーが、世界一過酷な全長13.6kmの高速サーキットをハイスピードで駆け抜けている。

様々なタイプのヒストリック911、904 カレラ GTS、910 プロトタイプ、ターボチャージャー搭載の935や911 RSRなどが走行を披露し、雲ひとつない夏空の下、満員のグランドスタンドには空冷フラット6のエキゾーストノートやターボチャージャーのタービン音が響き渡った。

レースファンが最も盛り上がったのは、グループCレーシングカーの走行だろう。ポルシェからは956と962が参加。1982年にデビューした956は962へと進化し、その後10年にわたってグループCの頂点に君臨した。今回はワークスカーだけでなく、多くのプライベーター用956/962による華やかなカラーリングの競演が見られた。

ル・マン100周年を記念し、2023年に開催

これまで多くのドラマの舞台となってきたサルト・サーキットに、様々なな世代のポルシェが集まった。
新型コロナウイルスによる中止以外は、2年おきに開催されてきたル・マン クラシック。次回のイベントは2年後の2024年ではなく、ル・マン24時間レース100周年を記念して2023年の開催が決まっている。

今回、ル・マン クラシックに合わせて、ポルシェ・クラブ・フランスは、サルト・サーキットでスペシャルミーティングを開催。あらゆる種類のポルシェが2000台以上集結した。また、会場にはポルシェで様々なレースやラリーを戦ったフランスのヒーロー、ジェラール・ラルースも訪れ、多くのファンからのサインや2ショット撮影に応じている。

次回のル・マン クラシックは2年後ではなく、ル・マン24時間レース100周年を記念して2023年6月29日~7月2日に開催されることが決まっている。

ル・マン・クラシック2022を動画でチェック!

「ポルシェ図鑑」21-23リンク集

ポルシェのヒストリーを追う! 911シリーズが“ナロー”から“ビッグバンパー”へ進化 【ポルシェ図鑑:リンク集】

ポルシェのスポーツカーブランドとしての名声を決定づけた911シリーズの誕生から10年。さらなるパフォーマンスの獲得と時代の要請を受け、1974年に911シリーズは初のフルモデルチェンジを行う。社内呼称「Gシリーズ」の誕生だ。北米の安全衝突基準を満たすために装着された5マイルバンパーが特徴的なGシリーズは通称“ビッグバンパー”と呼ばれ、その後1989年までポルシェの中核モデルとしてロングセラーを続けることになる。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…