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『暗殺者グレイマン』シリーズの映画化作品とアウディがコラボ
アメリカの作家、マーク・グリーニーのベストセラー小説『暗殺者グレイマン』シリーズがついに映画化された。しかも製作・配信を担当するNetflixは、史上最高額の製作費2億ドル(約272億円)を投入。待望の映像化であり、かつネトフリ肝入りの作品ということで各方面から大きな注目を集めている超大作のアクション映画、『グレイマン』は2022年7月22日から配信がスタートしている。
ライアン・ゴズリングがRS e-tronをドライブ
『アヴェンジャーズ』シリーズのルッソ兄弟ことジョー&アントニー・ルッソが監督を務める『グレイマン』では、ライアン・ゴズリングやクリス・エヴァンスらが迫真のアクションを繰り広げる。その劇中、重要な役割を演じているのがアウディだ。
登場するのは、RS e-tron GT、Q4 スポーツバック e-tron、RS7 スポーツバック、R8 クーペの4モデル。ピュアEVのRS e-tron GTを駆るのは、ライアン・ゴズリング演じる“シエラ・シックス”。彼に唯ひとり味方するダニ・ミランダ(アナ・デ・アルマス)も、BEVのQ4 スポーツバック e-tronを運転する。アウディは、ジョー&アントニー・ルッソ監督との共同作業のもとに、それぞれのシーンや人物にふさわしい車種を選定していったという。アントニー・ルッソは次のようにコメントしている。
「物語を伝える側として、我々はいつも誰もやったことのないことを可能にする新しいツールを探しだすために、最新のテクノロジーにすごく興味を抱いているんです。そういったものこそが、私たちの心を揺さぶります。今も昔も、私はクルマが大好きです。が、もっとも興味があるのは、これからのクルマがどこへ向かっているかという“明日の姿”です。それは、ドライバーや消費者としてのみならず、クルマと共存してゆかなければならない人々にとっても、まったく新しい経験をもたらす刺激的な新境地なのです」
500km以上走行できる電動コンパクトSUV
映画『グレイマン』に登場するBEV、Q4 スポーツバック e-tronは2022年秋から国内販売をスタートする。大型電動SUVのe-tron、e-tron スポーツバック、電動グランツーリスモのe-tron GTに続く、アウディ初のフル電動コンパクトSUVとして登場した。なお、コンベンショナルなSUVスタイルのQ4 e-tron、クーペSUVスタイルのQ4 スポーツバック e-tronをラインナップする。
Q4 e-tronは、フォルクスワーゲングループのBEV専用プラットフォーム「MEB」をベースに、全長4.59mのコンパクトな上屋を組み合わせる。Q3とQ5の中間に位置するボディサイズは日本の道路環境にも馴染みやすい。一方、電動パワートレインをコンパクトにまとめたレイアウトのおかげで、Q5に勝る室内長を確保している。
搭載する駆動用バッテリーの総容量は82kWh。リヤアクスルに搭載する150kW/310Nmのモーターで後輪を駆動し、0-100km/h加速8.5秒を実現する。また、フル充電からの航続距離は516kmと、コンパクトモデルながら十分に余裕をもってドライブできる性能を誇る。
強豪勢が跋扈するBEVセグメント
メルセデス・ベンツの「EQA」や「EQB」、BMW「iX3」といったライバルたちがひしめく中へ、アウディが満を持して送り込むQ4 e-tron。加えて、国産勢のトヨタ「bZ4X」やSUBARU「ソルテラ」、ニッサン「アリア」、韓国のヒョンデ「アイオニック 5」など、100%電気で走るコンパクトSUVはにわかに強豪が跋扈する界隈とあいなっている。
しかも、ここへきて中国のEV大手・BYDも2023年にコンパクトSUV「アット3」の日本導入をスタートすると発表。いま、まさに新しい自動車戦国時代が幕を開けようとしているのかもしれない。