メルセデス次世代EVにバッテリーを供給
2011年に中国の福建省を拠点に設立されたCATLは、自動車用バッテリーの世界最大手。現在、メルセデス・ベンツをはじめ、BMW、フォルクスワーゲン、トヨタ、ホンダ、日産、ヒョンデなどに、EV用高性能バッテリーを供給している。
今回の供給関係強化を受けて、ハンガリー・デブレツェンに建設されたCATLの新たなバッテリー工場から、ドイツとハンガリーにあるメルセデスのEV生産拠点に向けて、高性能バッテリーセルの供給が決まった。これにより、需要に即したコンポーネントの供給が可能になる。メルセデス・ベンツは、10年以内に大幅に容量を拡大したバッテリーを搭載したEVの投入計画があり、革新的なバッテリー技術を持つCATLとの協力関係強化を決めたかたちだ。
さらに、メルセデスの環境戦略を受けて、CATLのハンガリー工場においても、メルセデス・ベンツ向けバッテリーセルはカーボンニュートラルで製造されることが決まった。メルセデス・ベンツAGの開発・調達担当取締役、マーカス・シェーファーは、CATLとの協力関係について次のように説明する。
「ハンガリーにあるCATLの最新鋭バッテリー工場は、私たちの主要パートナーとともに、EV生産規模を拡大するための新たなマイルストーンになるでしょう。高い技術を持つCATLは、メルセデス製の次世代EVのために、CO2ニュートラルで製造された最高級バッテリーセルを提供することになります。さらに欧州域内で、より需要に即した供給体制を構築することも可能になりました」