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グループCの40周年でレジェンド達が明らかにしたポルシェ956、962の驚くべき開発秘話
グループCの40周年でレジェンド達が明らかにしたポルシェ956、962の驚くべき開発秘話 | 3枚目の写真(全18枚)
【956-002】 ジャッキー・イクス/デレック・ベルのドライブにより1982年のル・マン24時間でデビュー。ポールからスタートし2位に3周差をつける圧倒的な強さで優勝を飾った956-002。レース終了後からポルシェに動態保存されているオリジナリティの高い極初期モデルでもある。
【Derek Bell】 ル・マン24時間5勝、デイトナ24時間3勝、2度のWEC王座獲得などの記録をもつレジェンド、デレック・ベル。「ポルシェの強さの秘訣は毎レースごとに進化していたことだ。1度として同じクルマだったことはなかったよ」
【Jochen Mass】 マクラーレンなどF1でも長いキャリアを誇るヨッヘン・マス。「ウイングカーでのモナコGPはハードで2時間のドライブで4〜5kg痩せたものさ。それに比べ956は長距離でも快適で肉体的に特別なトレーニングは必要なかったね」
【956-005】 1983年にJ.イクス/J.マス組のレースカーとしてニュルブルクリンク1000km、スパ1000kmで優勝。ル・マンなどでも2位入賞を果たしタイトル獲得に貢献した956-005。1984年にヴァイザッハでクラッシュしたが、2015〜16年に1983年ニュル仕様にレストアされている。
【962-001】 1984年からのIMSA GTP規定に合わせ、956のホイールベースを12cm延長し、フットボックスを後退した962。エンジンは市販車ベースの2.8リッター空冷フラット6シングルターボを搭載。これは1984年のデイトナ24時間でアンドレッティ親子がドライブした962-001だ。
【Helmut Schmid】 1972年から2015年までレース・エンジンのエレクトロニクスを担当してきたヘルムート・シュミッド。「印象深いのは1983年のシルバーストン。予選後に本社からエンジンを空輸して徹夜で載せ替えて、見事にベルが優勝したんだ」
【Hans-Joachim Stuck】 1985年からワークスに加入しPDKの開発にも尽力したハンス-ヨアヒム・シュトゥック。「最初はレバーだったけど、すぐにステアリング上のボタンでシフトできるようになってね。後のセミATを先取りした素晴らしいシステムだった」
【Bernd Schneider】 メルセデスでのDTMやGT1の活躍が有名なベルント・シュナイダーだが、1990〜91年に962Cをドライブした経験をもつ。「F1では成功しなかったけど、962Cではル・マンにも出てビッグ・ファイトもできた。本当に良い思い出だよ」
【962-006】 これはワークスカーとして1986年のスパ1000kmでデビュー、1987年のル・マンではD.ベル/H-J.シュトゥック/アル・ホルバート組が優勝を飾った経歴をもつ962-006。エンジンは完全水冷式となり700PSを発生した3.0リッターフラット6“935/83”ユニットを搭載していた。
【962-009】 PDKの実戦車両として1987年のドイツ国内スーパーカップにH-J.シュトゥックのドライブで出場した962-009。アイフェルレンネンで優勝するなどの活躍でこの年の王座を獲得した。現在は通常の5速MTだが、今年中にオリジナルのPDK仕様に戻される予定だという。
【Timo Bernhard】 2017年に919ハイブリッドでル・マン優勝を果たしたティモ・ベルンハルト。「ポルシェが新しいチャレンジに向かうタイミングで、歴史的なマシンに触れ、素晴らしい話を聞けた。最高のマシンを用意してくれたメカに感謝したい」
【962-015】 ポルシェのワークス活動は1988年のル・マンを最後に休止していたが、3.2リッターエンジンの供給など技術面でヨースト・チームをサポートする。これは1990年のル・マンのために製作された962-015。エンジンは3.0リッターのままで上位を狙ったが、トラブルで4位に終わった。
【Norbert Singer】 1970年から1998年までレーシング・エンジニアとして数多くのマシンを送り出してきたノルベルト・ジンガー。82歳という高齢ゆえリモートでの参加だったが、明瞭な記憶と膨大な資料をもとに当時の開発秘話を披露してくれた。
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