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Supercar Owners Circle event in Croatia
1000kmを走り切ったワンオフモデル
2021年に初回され、大好評を得たSOC クロアチアに、2022年もブガッティが公式参加を果たした。今回、イベントの主役となったのが、2019年のジュネーブ・ショーで公開されたワンオフモデル「ラ ヴォワチュール ノワール(La Voiture Noire)」だった。
ラ ヴォワチュール ノワールは、4台のみが作られたタイプ57 SC アトランティークなかでも、エットーレ・ブガッティの息子ジャン・ブガッティ自身が所有していた「ラ ヴォワチュール ノワール」へのオマージュとして製作された。
1台限りのワンオフモデルにも関わらず、ラ ヴォワチュール ノワールは、ブガッティの生産モデルと同じ耐久性と安全性のテストを実施。だからこそ、スーパーカー・オーナーズ・サークルが主催した今回のドライブイベントでも、現在のオーナーがあらゆる環境下で4日間のクルーズをたっぷりと楽しむことができたという。
貴重なブガッティ・モデルがクロアチアに集結
SOC クロアチアには、ラ ヴォワチュール ノワール以外にも、セントディエチ、ディーヴォ、シロン スーパースポーツ 300+4、シロン ピュアスポーツ、最終生産仕様のシロン レベなどが参加。また、非常に希少な「ヴェイロン グランスポーツ ヴィテッセ ワールドレコード エディション」も加わっている。究極のハンドリングを持つスーパースポーツたちは、クロアチアの首都ザグレブ近郊の山岳路で、そのパフォーマンスを存分に発揮した。
今回のルートは、9月2日に人気のスキーリゾート地のスジェメをスタートし、クロアチア警察の先導のもと、ザグレブへと向かい、ザグレブ大聖堂の前で記念撮影を実施。集まった数千人もの観衆が、ゴールドのハイライトが美しいシロン レベやセントディエチ、ラ ヴォワチュール ノワールなど、貴重なブガッティの邂逅に思わずため息をもらしている。
マテ・リマックCEOの故郷を走ったブガッティ
2日目の朝は、ザグレブ郊外にあるヴェリカ・ゴリカへと向かい、閉鎖された滑走路で最高速トライも行われた。その日の午後は約400kmを走行し、アドリア海の美しい海岸の街シベニクに到着。3日目はフェリーでパグ島へと渡り、その後は本土へと戻ると、マジストララ・ロードを走ってシベニクへ向かい、ツアーは終了した。
ブガッティ・リマックのマテ・リマックCEOは、母国で開催されたSOC クロアチアを終えて次のようにコメントした。
「スーパーカー・オーナーズ・サークルが2年連続で私の故郷であるクロアチアに戻ってきたことを、私は本当に光栄に感じています。ブガッティのお客様はこの歴史あるブランドに対して、心から情熱を持っています。この希少で特別なクルマたちを、熱心なクロアチアの人々と共有することを選んでくれたのです」
「ブガッティのアトリエからラインオフされたすべての車両が、たとえラ ヴォワチュール ノワールのような特別なワンオフモデルであっても、1000kmを快適に走行し、閉鎖滑走路で最高速度トライを楽しみました。さらにワインディングロードをも楽しむことができるのは、まさにブガッティだからこそでしょう」