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MINI Cooper SE
都市の渋滞や山岳路もこなすMINI クーパーSE
サーファーたちが波を求めて集まるカリフォルニア州ロサンゼルスのサンタモニカビーチ。MINI クーパー SEはオーシャンアベニュー沿いのカラフルなビーチハウスをスタートし、 まずはロサンゼルス東端へと向かった。
サンバーナーディーノの手前で、州間高速道路15号線を北上し、ラスベガスへ。ここにはピーター・フォンダとデニス・ホッパーが共演した映画『イージー・ライダー(Easy Rider)』以来、自由奔放な若者たちを新たな冒険へと誘った、約4000kmのハイウェイ「ルート66」がある。
マウント・バルディ周辺の緑豊かな山岳路を走るルートでは、電動モデルとしての威力を発揮。ラッシュアワーの時間帯、大都市の渋滞を通過してきたMINI クーパー SEだったが、フロアに搭載された高電圧リチウムイオン・バッテリー(32.6kWh)により、ワインディングロードを余裕をもって楽しむことができたという。
2段階の設定が可能なブレーキのエネルギー回生システムは、コーナーにおいてドライバーがアクセルから足を離すと同時に、強力なエネルギー回生で減速。これにより、ブレーキに負担を強いることなく、走行中でもバッテリーへと電力を充電することが可能になっている。
世界最高気温を記録したベイカーで急速充電
スタートから2時間後、周囲の形式がグリーンから茶褐色に変わる頃、カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡のヴィクターヴィルに到着。椰子の木陰に設置された充電ステーションで、電力を補給しながら、しばしメキシカンタコスに舌鼓をうつ。わずか35分の急速充電でバッテリーは80%まで回復するので、モハーヴェ砂漠へと向かう次の行程に備えることができるだろう。
11万3300㎢も広がるモハーヴェ砂漠では、7月と8月の平均気温が45℃にも達する。MINI クーパー SEにはプレコンディショニング機能を搭載しており、ヴィクターヴィルのレストランからアプリを介して、スタート前に室内を快適な温度にしておくことができる。
車内をあらかじめ冷やして、次なる150kmは広大な砂漠を奥へ奥へと進む。次なる充電ポイントはモハーヴェ砂漠のちょうど真ん中に位置する小さな街、ベイカー。ここは米国で最も暑い地域のひとつ、デスバレー国立公園(Death Valley National Park)の南端に位置している。
ベイカーでは1913年に世界最高気温、57℃を計測。この厳しい暑さなのなか、再びMINI クーパー SEは電力を充電。急速充電施設はルーフにソーラーパネルを設置しており、持続可能なエネルギーを充電することができる。
ラスベガス・レイダーズの本拠地で最終充電
ベイカーを離れ、ハイウェイをさらに走行すると数km先にメスカル山脈の雄大な山並みが見えてきた。高電圧リチウムイオン・バッテリーは酷暑のなかでも適切な温度に保たれており、バッテリーの機能はごくごく緩やかにしか低下しない。これは極端な気候においても正常な機能が保証された、MINI クーパー SEの効果的な冷却システムだからこそ可能になったのだ。
メスカル山を越え、ラスベガスに向けて州間高速道路15号線をまっすぐ進む。スーパーボウルで3回優勝を誇るナショナル・フットボール・リーグ(NFL)チーム「ラスベガス・レイダーズ」の本拠地であるアレジアント・スタジアムに立ち寄り、フレキシブル・ファストチャージャー充電システムで、最後の充電を済ませれば、あとはラスベガスまで、ゆったりとクルーズを楽しむことができるだろう。
ネオンの海が煌めくなかラスベガスに到達
日が暮れてくれば、ラスベガスを象徴する大通りストリップへは、ナビゲーションがなくてもたどり着ける。すぐに煌めくネオンの海、そして伝説の「Welcome to Fabulous Las Vegas(最高の街、ベガスへようこそ)」の看板が、あなたを迎えてくれるからだ。
全長6.8kmにも及ぶ「ストリップ」に隣接するホテルやホールでは、エルビス・プレスリーを筆頭に、セリーヌ・ディオン、ブリトニー・スピアーズ、エルトン・ジョン、そしてレディ・ガガら、数多くのショースターが公演を行なってきた。
そして、パリのエッフェル塔、エジプトのピラミッド、ベネチアの運河を再現したホテル郡を横目に、MINI クーパー SEは450kmを走り切り、ロングドライブのフィニッシュを迎えた。