2016年のル・マン優勝をオマージュした「フォード GT」スペシャルエディション

フォード GT最終生産モデル「LM エディション」20台限定で登場! ダッシュボードに装飾されたバッジに衝撃の秘話

現行フォード GTのフィナーレを飾る「フォード GT LM エディション」は、2016年のル・マン24時間優勝車のリバリーをイメージしたカラーが採用された。
現行フォード GTのフィナーレを飾る「フォード GT LM エディション」は、2016年のル・マン24時間優勝車のリバリーをイメージしたカラーが採用された。
現行フォード GT最後のスペシャルエディションとして、2016年のル・マン24時間レース優勝車両をオマージュした「フォード GT LM エディション」が発表された。限定20台のみ生産され、今秋カスタマーへのデリバリーを開始する。なおロードゴーイング仕様のフォード GTは2022年内に生産が終了する。

Ford GT LM Edition

2016年のル・マン優勝車のリバリーをイメージ

現行フォード GTのフィナーレを飾る「フォード GT LM エディション」は、2016年のル・マン24時間優勝車のリバリーをイメージしたカラーが採用された。
現行フォード GTのフィナーレを飾る「フォード GT LM エディション」は、2016年のル・マン24時間優勝車のリバリーをイメージしたカラーが採用された。

2016年ル・マン24時間レースにおいて、セバスチャン・ブルデー、ジョーイ・ハンド、ディルク・ミューラーがドライブしたフォード GT 68号車は、多くのライバルが参戦するLM-GTE Proクラスにおいて、トップフィニッシュを果たした。

20台限定で生産される「フォード GT LM エディション」は、この時のクラス優勝車両に採用されていたレッドとブルーのレーシングリバリーをオマージュ。レッドかブルーにペイントされたカーボンファイバー製パーツを配置するなど、ボディカラーに合わせたデザインディテールにコーディネートされている。

フォード パフォーマンスのグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブールクは、フォード GT LM エディションについて次のようにコメントした。

「革新的なマテリアル、デザイン、高い技術レベルにより、フォード GTは他の市販スーパーカーとは一線を画した存在となっています。ロードゴーイング フォードGTの物語を締めくくるにあたって、GT LM エディションは、表彰台を獲得したレーシングカーから、ハートとソウルが注入されています。2016年のル・マン24時間優勝へのオマージュとして、これ以上の存在はありません」

カーボンファイバーをブルーかレッドにペイント

現行フォード GTのフィナーレを飾る「フォード GT LM エディション」は、2016年のル・マン24時間優勝車のリバリーをイメージしたカラーが採用された。
2016年のル・マン24時間レースを制した68号車をオマージュし、ネイキッド・カーボンファイバー製パーツがレッドかブルーにペイントされる。

フォード GT LM エディションは、カーボンファイバー製ボディにベースカラーとなる「リキッドシルバー」のエクステリアペイントが施された。2016年のル・マン24時間レースでデビューウィンを飾ったフォード GT 68号車に採用されていたレッドとブルーのレーシングリバリーに敬意を表し、ボディ全体をレッド/ブルーのテーマカラーで仕上げた、ユニークな特別仕様車となる。

ボディ下部エアロダイナミクスを強調するため、レッド/ブルーにペイントされたカーボンファイバーをあえて露出。フロントスプリッター、サイドシル、ドアシルに加えて、エンジンルーム・ルーバー、ミラーストーク、リヤディフューザーもレッドかブルーにペイントされる。

また、グロスカーボンファイバー製20インチホイールにも、レッドかブルーのインナーバレル・アクセントを追加。チタン製ラグナットとブラックペイントされたブレンボ製ブレーキキャリパーが、現代的なエッセンスを演出している。

フォード GT LM エディション専用装備として、チタン3Dプリンタで製造された「デュアルエキゾースト」を採用。エキゾースト・チップの内側にはサイクロンデザインが施され、チップ上部にはチタン製「GT LM」バッジも配置された。この贅沢なエキゾーストシステムは、最高出力670psを発揮する3.5リッターV型6気筒エコブーストエンジンの咆哮を華麗に演出する。

鮮やかなテーマカラーのカーボン製シート

ドライバーズシートは、テーマカラーのブルーかレッドのアルカンターラをシート地に採用したカーボンファイバー製シートが装着されている。
ドライバーズシートは、テーマカラーのブルーかレッドのアルカンターラをシート地に採用したカーボンファイバー製シートが装着されている。

コクピットもエクステリアと同様にテーマカラーのレッドとブルーから選択が可能。ドライバーズシートはレッドかブルーのアルカンターラ巻きカーボンファイバーシートを配置し、エボニーレザー製パッセンジャーシートにはドライバーズシートと同様のアクセントステッチが施された。

エンジンスタータースイッチは、スペシャルディション専用デザインを採用。インストゥルメントパネル、ピラーヘッドライナーはエボニーレザーとアルカンターラが組み合わせられ、コンソール、ベントレジスター、ロワーAピラーには、マット仕上げのカーボンファイバー製となる。

69号車のクランクシャフトから作られた専用プレート

フォード GT LM エディション特別装備として、2016年のル・マン24時間レースで3位に入った69号車のクランクシャフトから作られた専用インパネバッジが製作された。
フォード GT LM エディション特別装備として、2016年のル・マン24時間レースで3位に入った69号車のクランクシャフトから作られた専用インパネバッジが製作された。

今回、フォード パフォーマンスは、フォード GT LM エディションに、ル・マン24時間レースで表彰台を獲得したマシンの“魂”を組み込む方法を検討した。

開発チームは、レースフィニッシュ後に分解され保管されていた、3位表彰台を獲得したフォード GT(69号車)のエンジンを発見。このエンジンからクランクシャフトを取り出して、それを素材に3Dプリンタで製作した限定20台の専用インパネバッジをダッシュパネルに装飾した。

7代目マスタングの発表に合わせて公開された、GT3を筆頭とする新型マスタングのモータスポーツ仕様。

非公開: 新型フォード マスタング GT3、IMSAに加えてWEC/ル・マン24時間レースへの参戦を決定【動画】

フォード・モーターは、先日発表されたばかりの7代目マスタングをベースとしたレーシング仕様「マスタング GT3」を公開。このマスタング GT3で、ル・マン24時間レースに参戦することを発表した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…