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10歳の時に初めてT型フォードをドライブ
1920年生まれのバゴット氏は、10歳のときに実家の農場において、牛乳配達仕様のT型フォードを初めてドライブした。1935年に英国で免許制度が導入されたことを受けて1936年に免許を取得。1937年に最初の愛車である「フォード 8 ポピュラー」を100ポンドで購入、翌年には「フォード アングリア」に乗り換えている。
以来、一家は20台のフォードを乗り続けてきたほか、フォードのコマーシャルバンを改造して旅行会社やバス会社向けのマイクロバスとしてビジネスを展開。140台ものマイクロバスを所有してきた。
今回バゴット氏は、フォードのヘリテージコレクションが所有していた1915年式T型フォードをドライブ。ありし日の思い出に浸った後、最新仕様の電動モデル、マスタング マッハ-Eのステアリングを握り、2020年代の最新技術をたっぷりと堪能した。
家族と愛し続けてきたフォードと共に
バゴット氏は、今回の試乗会にともにフォードを愛してきた家族を招待。レーシングドライバーを目指す15歳のフェリックスと12歳のチャーリーを乗せて、ボーリューから造船所の街バックラーズ・ハードまでの3マイルをドライブしている。
「私は10歳の頃から自動車に興味を持ち続けてきましたが、今では私が慣れ親しんできた伝統的な内燃機関の時代が終わろうとしています。そして、今では新たに電動化モデルが気になるようになりました」
「今日は、T型フォードを運転した日々を思い出し、未来には何が待ち受けているのかを考えました。これから先、自分のひ孫たちが使っていく未来のクルマを、実際に運転できるのはとてもエキサイティングな経験になりましたね」と、バゴット氏は試乗後に笑顔でコメントした。