シリーズトップの最高出力600bhpを発揮!

ラドフォード、伝説のJPSカラーを纏ったハイパフォーマンス仕様「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」を発表

伝説のJPSカラーを纏ったハイパフォーマンス仕様、「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」がデビュー
ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルの俯瞰
元F1ドライバーのジェンソン・バトンや、テレビパーソナリティのアント・アンステッドらによって復活を果たした英国のコーチビルダー「ラドフォード(Radford)」は、ロータス タイプ62-2に、かつてロータスF1で名を馳せたジョン・プレイヤー・スペシャル(JPS)のカラーリングを採用した特別仕様を発表した。最高の性能と特別なカラーリングが採用された「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」は12台限定で製造される。

Radford Lotus Type 62-2 John Player Special

グッドウッド・リバイバルでワールドプレミア

伝説のJPSカラーを纏ったハイパフォーマンス仕様、「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」がデビュー
標準仕様の「クラシック」、ハイパフォーマンス仕様の「ゴールドリーフ」に続く、3番目のモデルとして「ジョン・プレイヤー・スペシャル」が登場。9月17日から開催される「グッドウッド・リバイバル」での公開が決まっている。

ラドフォードが手がけるロータス タイプ62-2は、世界限定62台がオーナーの希望する仕様に合わせて製造される。この62台のうち、12台が「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」仕様となる。

ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルは、9月17日から9月19日に開催される「グッドウッド・リバイバル(Goodwood Revival)」において一般公開を予定。ロータス タイプ62-2は、オリジナルデザインを踏襲した「クラシック」、レーシングカーのアイコニックなカラーリングをオマージュしたハイパフォーマンス仕様の「ゴールドリーフ」をラインナップしており、今回の「ジョン・プレイヤー・スペシャル」が3番目の、そして最後にして最強の仕様となる。

今回のエクステリア公開に続き、ラグジュアリーなインテリアは後日公開される予定。現在、ラドフォードにより最終的な開発が続けられているロータス タイプ62-2は、2021年後半に生産を開始し、2022年に最初のデリバリーが行われる。

ブラック&ゴールドを纏った伝説のリバリー

伝説のJPSカラーを纏ったハイパフォーマンス仕様、「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」がデビュー
1972年シーズンのF1グランプリで、エマーソン・フィッティパルディのドライブでタイトルを獲得したロータス タイプ72Dでお馴染みのブラック&ゴールドのカラーリングが現代に蘇った。

ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルは、歴代F1マシンの中でも高い人気を誇る「ジョン・プレーヤー・スペシャル」のカラーリングを現代風にアレンジした。

この伝説的なブラック&ゴールドのカラースキームは、1972年シーズンのF1において、エマーソン・フィッティパルディが5勝を挙げ、チャンピオンに輝いたロータス タイプ72Dから導入。以降、1986年シーズンにアイルトン・セナが駆ったロータス 98Tまで採用されている。

新生ラドフォードのオーナー兼デザイン担当であり、様々なメーカーでカーデザイナーとして活躍してきたマーク・スタッブスは、今回のスペシャル仕様について次のようにコメントした。

「ラドフォードのタイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルは、お客様に向けた非常にユニークなオファーです。クラシックやゴールドリーフと異なり、ディフューザーやエアインテーク、ホイールなどにより過激なデザインを採用しました。そこにF1マシンの中でも最も象徴的なカラーリングが施されていることも、このクルマの存在感を高めています。このスペシャルエディションは12台しか製造されず、非常に希少な車両となるでしょう」

バトンにより鍛え上げられたパフォーマンス

伝説のJPSカラーを纏ったハイパフォーマンス仕様、「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」がデビュー
最高出力はハイパフォーマンス仕様のゴールドリーフを100bhpも上回る600bhpを達成。そのパフォーマンスは開発ドライバーのジェンソン・バトンにより、徹底的に鍛え上げられた。

ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルは、「クラシック」や「ゴールドリーフ」から、いくつかの重要な改良が加えられた。重量はゴールドリーフよりも軽量化され、ロードカーというよりもレーシングカーに近い仕様となっている。

搭載される3.5リッターV型6気筒エンジンは、ゴールドリーフの500bhpからさらに100bhpも向上した600bhpを達成。ピストン、コンロッド、カムシャフト、キャリブレーションなどを変更しただけでなく、さらにスーパーチャージャーの大型化により、この高出力が実現された。

フロントセクションは、スプリッター形状を変更し、レーシングカーのようなスタンスを実現。サイドエアインテークは、よりパワフルになったエンジンの冷却効率を向上させるべく大型化し、リヤのディフューザーはクラシックやゴールドリーフよりも大型化されてダウンフォースレベルを向上している。

AP製モノブロックキャリパー、360mmフルカーボン・セラミックブレーキローターを採用。フロントに18インチ、リヤに19インチのダイマグ製カーボンコンポジットホイールを装着し、バネ下重量を大幅に低減した。また、タイヤはミシュランのパイロット・スポーツ・カップ2タイヤが装着されている。

経営陣のひとりであり、開発ドライバーも務める元F1ドライバーのジェンソン・バトンは、ジョン・プレイヤー・スペシャルの完成度に胸を張る。

「ジョン・プレイヤー・スペシャルは、市販されるなかで最も尖ったロータス タイプ62-2だと言えるでしょう。さらにエマーソン・フィッティパルディやアイルトン・セナといった、グランプリのヒーローたちがレースで使用し、私がドライバーになりたいと思ったきっかけとなったカラーリングのひとつです」

「注目すべきは外観だけではありません。パフォーマンスの向上にも注目してください。公道でもサーキットでも、非常に優れた性能を発揮してくれるでしょう。非常に軽く、非常に速く、軽快で、五感を刺激する存在です。それは、熟成され尽くしたサーキットカーにも引けをとりません」

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著者プロフィール

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…